まめ吉さん!これからフロアコーティング選びにおいて重要な分岐点とも言える、フロアコーティングは水性と油性どっちが良いについてお話していきます。
フロアコーティングにはたくさんの種類や特徴があって、注文する側がそれぞれのメリット、デメリットを知っておかないと、後々後悔することになりかねません。
フロアコーティングは、フローリングを塗装しているようなものなんですね。
高耐久のフロアコーティングほど、やり直しが簡単には出来ないというデメリットがあって、施工後のトラブルも多いと言われます。
わたしは、まめ吉さんにはフロアコーティング選びで失敗してほしくないと思いますので、しっかり覚えておいてください!
注文する側が、それぞれのフロアコーティングのメリット、デメリットを把握しておけば、グッとフロアコーティングを選びやすくなりますよ。
わかりましたにゃん!
フロアコーティング選びで、とても大事なことですにゃんね。
しっかり覚えますにゃん!
水性と油性どっちが良い!?違いって?
フロアコーティングは、大きく別けるとと水性系、油性系の二種類に分けることができます。系と表現したのは、水性、油性の中でも、種類や名称の違いで枝分かれしているからなんです。
・水性ウレタンコーティング
・水性アクリルコーティング
・UVコーティング
・ガラスコーティング
・シリコンコーティング
・ウレタンコーティング
フロアーコーティングというくくりの中で、2種類に分岐していて、その中でさらに種類の分岐があるといった感じです。
施工会社によっては両方を取扱している場合もありますし、どちらか一方だけを取扱いしている場合もあります。
水性か油性のどちらを選ぶかによって、施工会社の選定が変わってくることもありえますので、知識として押さえておいてください。
水性と油性の特徴については、例えばマジックをイメージしてもらうと理解しやすいと思います。
油性の方が塗料が落ちにくく、水にも強くて耐久性が高いですよね?フロアコーティングも油性の方が耐久性が高いと思ってもらって大丈夫です。
だからといって水性が耐久性が無いという訳ではなく、あくまでも油性と比較すると劣るという意味です。
水性には水性のメリットがあります。
水性、油性は施工会社によって、自社のイチオシの商品が変わってきます。
イチオシのコーティングをアピールするために、一方のコーティング(水性・油性)が引き合いに出され、「だからこちらの方がいんですよ」と対比されるケースが多いです。
あまり疑い深いのもよくありませんが、イチオシ商品を売るために都合よくそれぞれメリットとデメリットが言い換えらる場合があるので、検討する側がその特徴を知っておいて絶対に損はありません。
結局、水性と油性どっちが良い!?
というのは、フロアコーティングの性能のなにを重視するのかによって、水性、油性のどちらを選ぶべきか変わってくるというのを知っておいて下さい。
ふむふむ。なるほどにゃん。
そうすると、耐久性が高い油性系の方が気になるですにゃんね。
耐久性が劣る水性コーティングのなにがメリットなのか知りたいところですにゃん。
さすがまめ吉さんです!良いところに気が付きましたね!それじゃその疑問も含めてそれぞれの特徴を詳しく見ていきましょう!
水性フロアーコーティングのメリット、デメリット
・耐久性が数年とワックスよりも耐久性が高い
・コーティングの剥離と再施工が比較的簡単
・不具合や万が一床が傷ついてしまった時にコーティングの部分的な補修が可能
・油性系のコーティングよりもコストが安い
・ワックスよりも摩耗に強い
・ワックスよりも塗膜が厚くて硬い
・ある程度の耐薬品性がある
・有機溶剤を含まないのでフローリングに優しい
・有機溶剤を含まないため人体に優しい
・有機溶剤が含まれないので施工する時に刺激臭をともなわない
・乾燥時間が半日~1日と比較的短い(種類、成分により)
・油性コーティングと較べると耐久年数が劣る
・油性コーティングと較べると歩行の摩耗に弱い
・油性コーティングと較べるとツヤが高くない
・薬品・化粧品に反応して白濁してしまう場合がある
・耐久年数がだいたい10年以下のものが多い
・再施工の場合、コストが掛かる
水性のコーティングは再施工を前提にしているので、耐久年数が2年~3年と短いのが特徴です。
耐久性が短い水性コーティングの売りってなんなの?と思ってしまいますよね。
耐久年数が、油性に劣る水性コーティングを販売する時の武器は「安全性」になります。
油性コーティングの耐久性が高いのは、フローリングへの密着度と塗膜の厚み関係しています。
密着性、塗膜の厚みを高めるために、より粘度の高いコーティング剤が使われていて、それを薄めるためにペンキの様に有機溶剤が使われています。
有機溶剤とはシンナーのことなんですけど、コーティングにシンナーが含まれてるの?と思ってしまいますよね。
シンナーのシン(thin)は、英語で薄めるを意味する単語です。
日常的にペンキなど粘度の高い塗料を薄めるのに使われていて、シンナーが揮発(気化)することで硬化していくという特徴があります。
それを考えると、油性のコーティングはフローリングに塗るペンキと言ってもよいくらいです。
一方、水性コーティングは水性なので、水で薄めることができシンナーを使用しませんので、高い安全性が売りになるというわけです。
これから、わたしがまめ吉さんに営業してみますから、心が揺さぶられるのを感じてください(笑)
さとみ営業マン
「こちらのコーティングは、安全性にこだわっているんですよ」
「水性のコーティングは油性よりも安く施工できるんです」
「油性のコーティングは、耐久性を上げるために実は有害物質が多く含まれているんです」
「お子さんやペットのために安心なのは、水性と油性どっちだと思いますか?」
「油性は耐久性が高い代わりに、一度施工してしまうと二度と完全に除去できなくなってしまうんですよ?」
「油性のコーティングは、経年劣化でダメになってもやり直しが出来ないんです」
「水性のコーティングならコーティングがダメになっても、再施工することが出来るんです」
コーティングの耐久性重視だったまめ吉さんはどう思いますか?
え!?安全性が高いのは水性なんだにゃん?
結婚して子供が出来たらと思うと、ちょっと不安になってきたにゃん。。。
気持ちが揺さぶられた気がするにゃん。。。
実際、油性のコーティングを施工する際には、部屋中がものすごいシンナー臭になります。
この事は、マイナスのイメージなってしまうので施工会社のホームページを見てもほとんど記載されていません。
揮発するシンナー臭で、呼吸が出来ないほどになってしまうので、職人さんは防毒マスクをして作業しなければならないほどです。
耐久性では油性に劣ってしまう水性コーティングは、安全性を全面にアピールしてお客さんの心を揺さぶるという戦法です。
あとは油性のコーティングに較べてコストが安い、というのアピールしやすい点ですね。
ぐへへへへ(笑)
せ 戦法!?
獲物を捉えたオオカミの目だにゃん!
うさぎの着ぐるみをオオカミなんだにゃん!
そんなことありませんよ!
まめ吉さんを獲物だなんて思ったりしていませんから安心して下さい!
水性のメリットはもう一つ、剥離が油性に較べて簡単という点も気にとめておいてくだい。
フロアコーティングも汚れたり、劣化ていきます。
そうした時に、コストは掛かってしまいますが、塗り直しが出来るというのも大きなメリットになります。
お客さんの依頼で、実際に水性コーティングの塗り直しに立会させてもらったことがあるんですが、塗り直す前と後では見違えるようにキレイなってビックリしたことがあるほどです。
フロアコーティングは専用の剥離剤で除去していくんですけど、除去したあとの液体は真っ黒!
どれだけ塗替え前のコーティングが汚れていたのか、とこちらもビックリしてしまいました。
ふむふむ。
フロアコーティングは、塗り直しが面倒だからと耐久年数ばかりに目がいってしまうにゃんけど、塗り直しが出来るメリットもあるにゃんね。
油性コーティングにはない、水性のコーティングのメリットがよくわかったですにゃん。
そうゆうことなんです!
それでは水性コーティングを、検討する際のポイントをまとめてみましょうね!
- 有害物質を含まないと言えるほど安全性が高い成分
- 剥離、コーティングの塗り替えが比較的簡単
- ワックスよりも耐久年数が優れている
- 油性よりも耐久年数が劣る
- 油性よりも耐薬品性が劣る
- 油性よりもコーティングの硬度が弱い
- 油性よりもコーティングの塗膜が薄い
油性コーティングのメリット、デメリット
・水性コーティングと比べて耐久年数がとても優れている
・水性コーティングよりも摩耗に強い
・水性コーティングよりも塗膜が厚くて硬い
・水性のコーティングに比べフロアコーティングへの密着度が高い
・耐薬品性に優れている
・光沢、艶がすごい(ピカピカになります)
・掃除で汚れが落としやすい
・種類がいろいろあるのでニーズに合わせて選びやすい
・乾燥時間が1日~と比較的短い(種類、成分により)
・塗り直しは前提としていないので剥離が困難
・一度施工してしまうと完全に除去できない
・劣化しにくいというだけで、劣化しない訳ではない
・フロアコーティングの補修は出来なくはないが大変
油性コーティングの最大の武器は、10年以上を謳った高耐久性です。
フロアコーティングは保証が付く商品が多いのですが、10年保証、長いものでは35年保証などがあります。
さすがに保証が35年にもなると?マークになってしまいますが、保証が長いということはそれだけ耐久性が高いということにもなります。
引っ越しをして、家財道具を設置してしまったらコーティングを塗り替えるなんて、面倒どころか生活に不便が生じてしまうという意識の人が多いんじゃないでしょうか。
それを考えると、耐久年数が長い油性のフロアコーティングはニーズにとてもマッチしている商品と言えます。
さきほど油性コーティングには有機溶剤、シンナーが含まれていると説明しましたがシンナーは揮発性なので、フロアコーティングが硬化するつれどんどん揮発していってしまいます。
硬化してしまえばシンナー臭も消えていきますし、体への影響はなくなるということですが、これについてはわたしも経験がないので実際のところはどうなのかはわかりません。
フロアコーティング作業中に揮発したシンナーを吸引してしまうと有害ですが、硬化したフロアコーティングからはそれが無いといったところでしょうか。
油性のペンキと同じく考えてみるのであれば、ペンキも硬化して時間が経過するとシンナー臭が薄れていきますので同じことの様です。
それでは油性フロアコーティングの営業をしますので、またまた心を揺さぶられるのを感じてみてくださいね!
さとみ営業マン
「こちらのコーティング耐久性が高いので◯◯年間メンテナンスフリーですよ!」
「水性のコーティングは塗り替えも必要ですし、劣化します!さぁどっちを選びますか?」
「30年の保証がついているので何かあっても安心ですよ!」
「いまなら通常この価格なんですけど、特別にこの金額でやりましょう!」
なんて営業されたら、今すぐにでも契約書に印鑑を押したくなってしまいますよね!
まるでやってたかの様な言い方にゃん。
なんだか怖いにゃん。
やっぱりうさぎの着ぐるみを着たオオカミなんだにゃん。
よくわからないけど、許しを請いたい気分になったにゃん。。。
ぐへへへへ(笑)
それは内緒なのです!
耐久年数が魅力的の油性コーティングですが、それが一概に良いとは言えない場合があるというは知っておいてください!
というのも、油性コーティングはフローリングへの密着度が高いので、一度施工してしまうと完全に除去が出来なくなってしまうからなんです。
水性のコーティング様に、剥離して塗り直しが出来ないということです。
例えば、ペットを飼っているご家庭ではフロアコーティングの劣化も早いんですね。
もし、フロアコーティングの劣化が激しくなって塗り替えたいと思ったら?
油性の場合、フロアコーティングを削って除去するしかありませんが、完全には除去できないので、ある程度削って上から再度コーティングするしかありません。
当然、仕上がりが悪くなってしまいますので、やめておけばよかったなんてトラブルがちらほら聞かれるのも事実です。
油性のコーティングをオススメしないと言っているのではなくて、そのリスクを許容出来るかも含めて検討した方が良いということなんですね。
極論ですが35年の保証があっても、もしその会社潰れてしまったらと思うと八方塞がりとなってしまいます。
フロアコーティング施工会社は、他社が施工した物件には手を出したがりません。断られることがほとんどです。
施工会社によって成分が異なりますし、もし手を出してしまって最悪フローリングを痛めることになってしまったら、全ての責任を負わなければならなくなってしまうからです。
まとめ
ということで水性、油性の違い、メリット、デメリットについてざっとお話してきました。
わたしがまめ吉さんにお伝えしたいのは、それぞれのメリット、デメリットを考慮した上でニーズにマッチしたフロアコーティングを選んでくださいということなんです。
お話した情報がなければ「油性のほうが耐久性が高いんだったらそっちでいいじゃん!」と思ってしまいます。
一回施工してしまえば、それで十数年の耐久性があるんですから、そちらに目がいってしまうのは当然のことです。
ですが、なぜ耐久性が高いのか、耐久性が高いがゆえのデメリットあることも念頭に置いて検討してください。
施工会社は、こんな比較はしてくれません。
耐久性の高さを売りに、ガンガン油性のコーティングをイチオシしてきます。
その方がお客さんを納得させやすいですし、契約してもらえる可能性が高いからです。
特に油性系を選択肢とするならば、やり直しが出来ないという認識で業者さんの選定から、コーティングの種類までよくよく検討しなければなりません。
なるほどにゃん。
それを考えると水性のコーティングを選ぶのか、油性のコーティングを選ぶのかはほんとうに大事な分岐点になるにゃんね。
塗り直しを重視するのか、耐久年数を重視するのか悩みどころにゃん。
よくわかりましたにゃん!