フロアコーティングのやり直しが必要な場面なんてあまり想像はしたくありませんが、万が一が起こらないとも限りませんよね。
・施工不良によるやり直し
・コーティングに異物が混入していてやり直し
・フローリングにキズをつけてしまってやり直し
フロアーコーティングは人の手作業による施工なので施工中の不備があったり、生活をしていてフローリングに物を落としてしまって深くキズついてしまったなんてことも考えられます。
また新築のマンションや戸建の場合、通常引渡しから2年間は建設会社の方で定期点検が行われます。
その時にフローリングにの床鳴りなど不具合があれば、指摘して改善してもらえる訳ですが、フローリングの補修があった場合にフロアーコーティング再施工なんてことがあるかもしれません。
フロアーコーティングのやり直しは種類によって、また部分的なのか全体的になのかで出来る、出来ないがあるんです。
ですので、フロアーコーティング選びの段階で重要な決定要素とまではいかないまでも、やり直しの可否を認識しておくというのは大事なんじゃないかと思います!
失敗したくないから専門業者さんに頼むわけですにゃん!
失敗なんてほんとに想像したくない状況ですにゃんね。
そうですよね。
ですが、業者さんの施工精度と家主さんが希望してしている施工精度の食い違いによるトラブルが多く聞こえてくるのも事実なんです。
家主さんにとって家は一生に一度の大きな買い物で、キレイに長く維持したいがためにフロアコーティングを施工するわけで、数十万の費用を掛けていますから仕上がりに神経質になるのは当然ですよね。
フロアコーティングの種類によっては手直しは可能でも、やり直しは出来ないものがありますので注意が必要なんです。
やり直しが出来る、出来ないはそのフロアコーティングが剥離できるかどうかが関わってきます。
現在主流となっているフロアーコーティングを耐久性、性能順の種類別に並べると
2.ガラスコーティング(油性)
3.シリコンコーティング(油性)
4.ウレタンタンコーティング(油性)
5.ウレタンタンコーティング(水性)
6.アクリルコーティング(水性)
という順番になります。
耐久性、耐久年数が高いフロアコーティングほどフローリングへの密着が高く、剥離剤を使っても剥離できないという特徴があります。
ということでフロアコーティングの種類別に・剥離・部分補修・全体的なやり直しについての可否について比較してみましたので参考にしてみてください!
コーティングのやり直しはできる!?種類によっての比較
・部分補修 → ◯
・全体的なやり直し → ✕
UVコーティングはコーティング剤にUVを照射して強制的に硬化させるフロアーコーティングです。
塗膜に厚み、硬度があることからフロアコーティングの中でもトップクラスの耐久性、耐久年数を誇っています。
剥離剤を使っての剥離は不可能で、やり直しすることは出来ません。
部分補修する場合には、補修する場所のコーティングをペーパーやすりなどで塗膜を削ってUVコーティングを再施工します。
UVコーティングは部分的な手直しは可能ですが、全体的なやり直しは出来ません。
・部分補修 → ◯
・全体的なやり直し → ✕
ガラスコーティングにはガラス原料が成分として含まれています。
自然乾燥ながら、硬化してしまうとフロアコーティングの中でも一番の塗膜硬度を誇ります。
塗膜の厚みはUVコーティングほどにはなりませんが、こちらも剥離剤を使っての剥離は不可能でやり直しすることは出来ません。
部分補修する場合には、UVコーティングと同じくペーパーやすりなどで塗膜を削って再施工します。
部分的な手直しは可能ですが剥離が出来ない以上、全体的なやり直しは不可能です。
・部分補修 → ◯
・全体的なやり直し → ▽
油性のシリコンコーティングは施工業者さんによって剥離剤を使って剥離できる、できないが別れているので確認するようにしてください。
油性のシリコンコーティングは樹脂成分のフロアコーティングの中でいちばん耐久性、耐久年数に優れています。
耐久性が高いということはそれだけフローリングへの密着性が高く、剥離しずらいということになるんですね。
なので剥離できないとしているところの方が多いんじゃないかと思います。
フロアコーティングの剥離剤とはフロアコーティングをドロドロに溶かして除去するためのものです。
フローリングに固着させた密着の高いフロアコーティングをドロドロに溶かすためには、かなり強力な剥離剤を使用する必要があるんです。
そうするとフロアコーティングのみならず、フローリングへのダメージも心配されてしまうんですよね。
剥離するためにフローリングがダメになってしまっては身も蓋もない話になってしまいますから、施工業者さんもその辺はかなり神経質になる部分です。
・部分補修 → ◯
・全体的なやり直し → △
油性のウレタンコーティングは施工業者さんによって剥離剤を使って剥離できる、できないが別れているので確認するようにしてください。
油性のウレタンタンコーティングも油性マジックで落書きしても拭き落とせるぐらい耐薬品性に優れ、フローリングへの密着はかなり高いフロアコーティングです。
剥離剤を使っての除去はできなくもありませんが、シリコンコーティングと同じくフローリングへのダメージが危惧されるところなのであまり現実的とは言えません。
施工業者さんの方で、そのフロアコーティング専用に剥離剤の用意があるのであれば剥離ができるかもしれないといったぐらいの認識です。
・部分補修 → ◎
・全体的なやり直し → ◎
水性のウレタンタンコーティングはフローリングへの密着度がワックスより高く、油性のフロアコーティングと較べると低いという中間的なフロアコーティングです。
耐久年数が数年と油性と比べて短く、数年後の塗り直しが前提となっているので剥離することも、やり直しすることも可能です。
そのフロアコーティング対応した剥離剤の用意があるはずなので、剥離するのであれば同じ業者さんに頼むほうが無難ですね。
万が一、全体的なやり直しが必要になったとしても対応できる、再施工に優れたフロアコーティングと言えます。
・部分補修 → ◎
・全体的なやり直し → ◎
アクリルとコーティングはフロアコーティングの中ではコストが安く、施工性に優れたフロアコーティングです。
水性のウレタンタンコーティングよりもさらに耐久年数が短くこちらも再施工を前提としていますので、数年後の再施工を考えるのであれば一番適したフロアコーティングです。
剥離も数時間から、半日程度もあればできてしまうので面積によっては1日で再施工まで出来てしまいます。
再施工が面倒だから高耐久のフロアコーティングを選ぶという人が多いのですが、実はフロアコーティングを塗替えできるメリットも大きんですよね。
他のフロアコーティングと較べると耐久性は確かに見劣りしますが、万が一の際にも全体的なやり直しができますので、耐久性が短いのが一概にデメリットになってしまうわけではありません。
まとめ
比較していくと耐久性、耐久年数が高いフロアコーティングほど、全体的なやり直しや再施工は出来ないという特徴がわかって頂けたんじゃないかと思います。
フロアコーティングを検討している方の中では、やはり高耐久のフロアコーティングの人気が高いんですが、やり直しが出来ないというデメリットもふまえるとより慎重な施工業者さん選びが大事になってくるということが見えてくるんじゃないかと思います。
フロアコーティングが商品として出始めて十数年が経過して、施工業者さんの質、フロアコーティング剤の質も向上してきているので、施工精度によるトラブルは以前より少なくなってきてはいます。
ですが、不運にも業者さん選びに失敗してしまったり、フロアコーティングへの知識不足でニーズに合わないフロアコーティングを施工してしまったりというケースもまだまだあるんですよね。
ペットがいるとか小さなお子さんがいるなど、生活環境によってはフロアコーティングの劣化が早まってしまう場合もあるので、生活環境に合わせたフロアコーティングも大事なんじゃないかと思いますね。
まめ吉も高耐久のフロアコーティングの方がメンテンス楽だし、絶対そっちの方が良いじゃん!と思っていましたにゃん。
だけど耐久性は高くなくても、やり直しができる水性のフロアコーティングにもちゃんとメリットはあるですにゃんね。
参考になりましたにゃん!