シートフローリングにワックス・フロアコーティングは本当に必要ない!?

最近の新築マンションや戸建では、ほんとうにシートフローリングが採用されることが多くなってきたと実感しています。

プリント技術の向上もあって、プロが見ても複合フローリングなのかシートフローリングなのか見分けがつかない時があるくらいです。

フローリングの種類について詳しく知りたい方はこちら

そんなシートフローリングですが、メンテナンス面ではノンワックスフローリングと呼ばれていて、ワックスやフロアコーティングが必要ないフローリングとされています。

フローリングメーカーは必要ないと言っていますが、実際はどうなんでしょう。

・シートフローリングはぶっちゃけ使い捨てのフローリングだから、ダメになったら張り替えるしかない。
・そうは言っても、出来るだけ美観をたもって長く使いたい。

シートフローリングが急速に普及し始めたのはここ最近の話で、長年使われた後にどうなるのかという情報が少ないこともあって、プロの間でもメンテナンスについては意見が別れるフローリングなんです。

シートフローリングには本当にワックスやフロアコーティングは必要ないのか?について、わたしの実体験も含めてお話したいと思います!

なぜノンワックスフローリングなの?

シートフローリングはなぜノンワックスと言われているのか?

シートフローリングの製造段階で、フローリングの表面に強化コーティングが施されているからです。いわばコーティング済みのフローリング材と言えるわけです。

なぜコーティングが施されているのか?

シートフローリングの表面にはプリント素材が張られていて、そのプリント面を保護するためです。

プリント素材といっても紙が張られているわけではありません。オレフィンシートという薄いビニール素材が張られています。

フローリングメーカーいわく、コーティングされているフローリングにワックスや、フロアコーティングをする必要がないということなんですね。

ワックス=面倒というイメージがある人がほとんどなんじゃないでしょうか?

実際、かなり面倒ですよね(笑)

そんな人には、ノンワックスなんて夢のようなフローリングです。

住宅購入の際には、おすすめポイントとして「このフローリングはワックスフリーなんですよ!」のようにメリットとして紹介され、その言葉に魅力を感じた人も多いんじゃないかと思います。

ワックス掛けが必要ないのは確かにメリットですが、ライフスタイルによってはデメリットになりうるという点もあることは、意識しておきたいところです。

シートフローリングにワックスやフロアコーティングしてもいいの?

メンテナンス意識の高い人は、シートフローリングだけどワックスやフロアコーティングをしようかな?なんて人もいるんじゃないでしょうか。

ですが、シートフローリングは取扱に注意しなければならない点があります。

それは

  • コーティングの防汚効果で、ワックスやフロアコーティングが弾かれてしまう
  • ワックスを剥離する際に、水分の影響を受けてしまう場合がある

という点には、特に注意しなければなりません。

【防汚効果で、ワックスやフロアコーティングが弾かれてしまう】
シートフローリング表面は、水分や汚れを弾くようになっています。

特に、市販されているワックスはシートフローリングに対応したもの、もしくは下地処理をして塗るものでないと剥離の原因となりますので注意が必要です。

この部分は、一般的な複合フローリングと大きく異る点です。

【ワックスを剥離する際に、水分の影響を受けてしまう場合がある】
シートフローリングは表面のプリント素材を張るベース材にMDFという木材が使用さています。

MDFとは木材を繊維状にしたものを接着剤を配合して固めたもので、表面が平滑なので薄いプリント素材を張るのに適してしています。

ですが、この繊維を固めたMDFはものすごく水分や湿気を吸いやすく、一度含んでしまうと膨張、変形して元に戻らなくなるという弱点とも言うべき特徴を持っています。

【シートフローリングの断面・赤矢印の部分がMDF材です】

表面にプリント素材が貼られているので直接的な水分の影響はありませんが、それでもワックスやフロアコーティングを施工する際にはフローリング表面に多量の液体を使うことになってしまうので、100%影響が無いとは言えません。

市販のワックスは水性のものがほとんどで、多量の水分を含んでいます。

ワックスを塗る時、またワックスを剥離する時には、多量の水分を使用することになりますので細心の注意が必要です。

仮にMDF材が水分を含んで、少しでも膨張してしまうと表面のプリント素材にまで影響して、見た目もプクプクとふやけたような変化が見られると思います。

万が一が影響があったとしても、フローリングメーカーはワックスやフロアコーティングの施工を推奨していないので、自己責任となってしまう点には注意したいところです。

Q&A シートフローリングを水拭きしたら、表面がふやけてきた?

複合フローリングとシートフローリングは、素材的に違いが合って同じようには取り扱えないというのは知っておきたいところです。

市販でも、シートフローリングに施工できるワックスは販売されていますので、検討している人は参考にしてみてください。

◎シートフローリングに市販のワックス!おすすめはどれ!?

フロアコーティング施工会社の間でも意見の分かれるシートフローリング

シートフローリングへのフロアコーティング施工については、コーティング施工会社の中でも出来る、出来ないの対応が分かれています。

また、施工できるフロアーコーティングの種類も分かれているというのが現状です。

フロアコーティングの場合もシートフローリングの表面が強化コーティングされているという点と、表面のプリント素材、MDF材にフロアコーティング剤が影響しないかという懸念される点があるからです。

  • 強化コーティングの影響で、フローリングが剥離してしまう可能性がある
  • 油性コーティングの場合、コーティングに含まれる溶剤が影響する可能性がある
  • 水性のコーティングの場合、多量に含まれる水分が影響する可能性がある

フローリングメーカーによってもシートフローリングのつくりは異なっています。

フロアコーティング施工会社では、実際にシートフローリングを購入して試験を行っているところあります。

ですので、使用されているシートフローリングへの施工実績があるか、ないかでもフロアコーティング施工可否の判断が変わってくると思います。

シートフローリングはほんとうにメンテナンスフリーなのか?

シートフローリングへのワックスやフロアコーティングの必要性については、ネットで検索してみても「いる・いらない」の意見がどちらも多く見られるんですよね。

住んでいる人の主観によってなので、正直言ってどっちが正解なのかよくわかりません。

わたしはシートフローリングの家に3年以上住んでいたことがあります。

その経験をお話させていただくと、

シートフローリングといえども擦り傷や汚れが付くのは防ぎきれない。

よく歩く場所は、光の加減によってそれがかなり目立つ。

付いた擦り傷は拭いても取れない。

汚れも思っていたより目立つ

というのが感想です。

フローリングの色は木目のナチュラル色で明るい色でしたので、濃い茶系のフローリングに比べれば擦り傷は目立たないはずなんですが、擦り傷は気になって仕方ありませんでした。

確かに傷つきにくいという部分もありますが、3年での状況を考えるとノンワックスフローリングと言えどもメンテナンスフリーではないな、というのが正直な感想です。

インテリアに関わる職業柄というのもあるかもしれませんが、それでも3年程度この状況だと10年、20年経ったらどうなっちゃうの?

一部のプロからは使い捨てのフローリングと認識されてしまうのも、うなずける部分があると感じます。

ペットや小さいお子さんが居たら、その状況になるまでの時間がさらに加速するんじゃないでしょうか。

強化コーティングに付いてしまった擦り傷は、フローリングを張り替えるまで付いたままになってしまいます。

複合フローリングの様にワックスを塗り替えて、ある程度のすりキズ、汚れを除去できるメリットを再認識する良い機会になったと思います。

シートフローリングに最適なフロアコーティングって?

【ワックスについてはこちら】
◎シートフローリングに市販のワックス!おすすめはどれ!?

もしシートフローリングでワックスやフロアコーティングを検討している場合には、コーティング剤の成分や濃度で相性が異なってきますので必ず施工業者への確認が必要です。

わたし個人の考えですが、シートフローリングが素材的に水分に弱いという点を考えると、フロアコーティングの方が相性は良いと思います。

市販のワックスの場合、塗る時や塗替えの度に剥離で水分を使うことになりますので、シートフローリングが水分にさらさられる機会が増えてしまうからです。

フロアコーティングの場合は、シートフローリングとの相性も確認するでしょうし、何よりコーティング剤の水分量が市販のワックスに比べて少ないというメリットもあります。

最近は都心を中心にシートフローリングの物件がかなり多くなってきていますので、フロアコーティングの施工業者も対応しているところが増えてきているようです。

そういった施工実績もかなり重要な要素になりますので、フロアコーティングを検討する場合には聞いてみた方がよいと思います。

複合フローリングよりも注意する点が多い、またやり直しが出来ませんので、より慎重な施工業者選びが重要にはなってくる点は意識しておいた方が良いでしょう。

まとめ

シートフローリングはノンワックス、メンテンスフリーと言われてワックスやフロアコーティングをするかどうか迷ってしまう訳ですが、実際にはメンテナンスフリーとまではいかないようです。

ノンワックスフローリングと言っても、擦り傷は付いていきますし、劣化も避けられないというのが実際です。

それを考えると、シートフローリングにも相性のよいワックスやフロアコーティングがあれば、施工を検討してみるもありなんじゃかと思います。

フローリングに直接付いてしまった擦り傷は、フローリングを張り替えるまでそのままになってしまいますからね。

取れないすり傷って。ほんと見るたびにストレスを感じてしまいますよね。

シートフローリングで生活してみた体験談、メンテナンスも絡めてシートフローリングへのワックスやフロアコーティングの必要性についてお話してみました!