新築物件の場合なら、建てる時、もしくは買う時にどんなフローリングが使われいるのか説明があると思います。
- 複合フローリング(表面に木が使われているフローリング)
- シートフローリング(表面にプリント素材が使われいるフローリング)
- 無垢フローリング(木をそのままフローリングに加工したもの)
のいずれかだと思いますが、中古物件の場合にはどんなフローリングが使用されているのかわからない場合も多々あるんですよね。
仲介した会社、管理会社も把握していない場合があったり、古い物件だとメーカーさえわからないこともあるほどです。
最近の物件はシートフローリングも多くなっているので、中古物件を買ったらシートフローリングだったというケースがあるかもしれません。
もしシートフローリングというのを知らずに、メンテナンスしてしまったら?
◎シートフローリングにワックス・フロアコーティングは本当に必要ない!?
こちらの投稿でもまとめていますが、シートフローリングは基本的にワックスが必要のないノンワックスフローリングです。
シートフローリングに、あえてワックスを掛ける場合には注意しなければいけない点が多々あるんですよね。
間違ったメンテナンスを繰り返してしまうと、確実にフローリングの寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。
ということもありますので、「シートフローリングの見分け方」についてまとめてみたいと思います。
シートフローリングを見分けるポイント
まずはこの写真を見てみてください。シートフローリングなのか、普通のフローリングなのか、判別がつきますでしょうか?
この写真のフローリングはシートフローリングです。
今のプリント技術は感心してしまうほどリアルで、ナチュラル系の木目を使用したシートフローリングは複合フローリングと見比べてもプリントだと見分けがつかないほどなんです。
あきらかに不自然な木目や色の場合には、シートフローリングだとすぐに判断できることもありますが、プロでもどちらか見分けがつかない時もあります。
シートフローリングを見分けるのに、一番確実な方法はフローリングの断面を見ることです。
【複合フローリングの断面】
【シートフローリングの断面】
木の層が異なっているのがわかると思いますが、シートフローリングはプリント素材のベースにMDF材という木材が使用されています。
なんですが、張ってあるフローリングをはがして確認するわけにもいきませんので、見た目で判断する方法を紹介したいと思います。
【見た目でシートフローリングを見分けるポイント】
- ワックスが掛かっていない
- 木目や柄が本物の木ではなさそう
- 表面がツルツルしている
- 傷ついているところがあれば確認してみる
ノンワックスフローリングなので、ワックスが掛かっていなければシートフローリングの可能性が高くなります。ですが、中古物件の場合には、美観をよくするためにシートフローリングであっても、ワックスを掛けて販売する場合も多く、ワックスが掛かっているから複合フローリングという判断が出来ないことも多くなっています。
見た目で判別する際に最も有効な手段です。複合フローリングは天然の木材が使用されています。シートフローリングはプリントなので、自然の木には無いような木目や色のフローリングはシートフローリングの可能性が高くなるというわけですね。
フローリングの表面もシートフローリングを判別する際の有効な手段になります。複合フローリングの天然木材の場合、表面にわずかなスジや凹凸が少なからずあるものです。シートフローリングはビニール素材に転写してありますので、表面のツルツルした質感が大きな特徴になっています。
中古物件の場合、壁紙やフローリング、その他部分に手を加えないで、現況のまま販売、引き渡しをするという現況引き渡し物件というのがあります。その場合、もしフローリングにキズがあればシートフローリングかどうかの判断材料になります。写真のように、キズついている部分がめくれるように傷ついているとシートフローリングの可能性が高くなります。
といった点をポイントにして判別できなくもありません。
ですが、正直言って見た目だけで正確な判断をするには難しいぐらいに、リアルにプリントされているというところまできています。
正確な判断が必要になる場合には、まず販売会社かマンションの場合は管理会社に確認するのが確実な方法です。