フロアコーティングの耐水性、どこまで大丈夫!?

フローリングはすべて木材で出来ているので、水拭きは苦手です。

シートフローリング、無垢フローリングにしても、水分の影響は劣化を早めてしまう原因になりかねません。

よくフロアコーティングすれば、水拭きは大丈夫!と言われますが、どの程度までだったら大丈夫なのでしょうか?

フロアコーティングしたからといって、防水にはならない

実はフロアコーティングをしたからといって、完全に防水効果が得られるわけではありません。

というのも、フローリングは歩行によって少なからず浮き沈みをしているからなんですね。

フロアコーティングはフローリングの表面に塗膜を張るものですが、施工した後に歩行することによってフローリングとフローリングの継ぎ目の部分に、目には見えるほどではありませんが細かい亀裂が入っていきます。

ですので、水をこぼしたまま放置してしまうと、場合によってはその亀裂から水分が浸透してしまうこともあり得ます。

特に、フローリングの裏側にクッションが張られた防振性のフローリングは、歩行によるフローリングの浮き沈みが大きいので注意が必要です。

また、例えば水性のアクリルコーティングは塗膜が薄いので、水分の影響には注意した方がよいでしょう。

フローリングが浮き沈み!?大丈夫なの?

◎フロアコーティングするなら知っておきたい!フローリングの種類とは!?

こちらの投稿でも詳しく説明していますが、フローリングには複合、シート、無垢という種類の他に、先程も例として出した、防振クッション付き、クッションなしという種類があります。

防振クッション付きはコンクリート直にフローリングを張る、直床で施工される際に用いられるフローリングです。

クッション無しは、コンクリートの上にパーチクルボードと呼ばれる材料でかさ上げした床に、施工する際に用いられるフローリングです。

戸建て住宅の場合は、コンクリートを使う部分は基本的に基礎だけで、二重床が基本なのでクッション無しのフローリングが使われる場合がほとんどです。

直床はマンションに多いのですが、建物を建てる建設会社によってどちらの工法が左右されるので、直床、二重床どちらの場合もありえます。

それで、フローリングが浮き沈みして大丈夫なの?という点についてですが、フローリングの継ぎ目は凹凸を組み合わせる様な断面になっています。

この凹凸を組み合わせて床に張っていくことによって、フローリングを踏んでも一体となって浮き沈みしてくれるという作りになっています。

ですので、フローリングの継ぎ目のフロアコーティングに細かな亀裂が入るということ以外に影響があるもではありません。

フロアコーティングの耐水性、どこまで大丈夫!?

フロアコーティングをしていれば、水拭きやウェットシートを使った水拭きは問題ありません。

フローリングの継ぎ目に細かな亀裂が入ったとしても、すぐに染み込んでしまうような大きな亀裂でないからです。

注意しなければいけないのは、フロアコーティングしてるから大丈夫だと水分を放置してしまう場合です。

例えば、ペットの尿を気づかずにを水溜りにして、そのまま放置というのは良くありません。

フロアコーティングを施工した部屋で過去に実際にあった事例ですが、家主さんが室内の観葉植物に水をあげた後に鉢からから水が溢れ出てしまっているのに気付かずに、そのまま時間が経過してしまったという相談がありました。

現状を確認すると、植木鉢の形、円形状に水がフローリングに浸透してしまっている状態で、気づくまでにかなりの時間が経過してしまったのも災いして、フローリングの塗装にも影響が出ているということがありました。

そうなってしまったら、フローリングを張り替えるか手直しする方法はありません。

ですので、フロアコーティングをしたといっても、防水にはならないという点は意識しておきたいところです。