フロアコーティング施工会社のホームページに掲載されている「お客様の声」など口コミを見てみると、必ずと言ってよいほど掲載されているのが
- 長期保証付きだから安心出来ました
- 35年の保証が付いているが決め手になりました
など、長期保証をだから安心という、うたい文句です。
確かに安心と言える部分もありますが、長期保証を決め手にしてしまうのは、あまりにも勘違いが大きので、フロアコーティングの長期保証についてまとめたいと思います。
フロアコーティングの保証内容を理解していますか
フロアコーティングの保証内容について、しっかり確認したことはあるでしょうか?
大多数の人は、30年保証、35年保証という言葉だけで安心してしまい、保証の内容をざっと見ただけで済ませてしまう方が多いんじゃないかと思います。
施工会社によって、保証内容がしっかり記載されている場合もあれば、少ししか記載されていない場合もあるので、どういった場合に保証の対象となるのを把握しておくことが大切です。
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【保証内容例】
- フローリングとコーティングの密着不良
- 通常メンテンナスによる剥離、白濁
- 自然剥離
- 塗り残し
- 塗りムラ
- 異物混入
など、当然ですが施工不良を保証する内容となっています。
フロアコーティングは実際に、数ヶ月経過してから密着不良で剥離してくることも稀にありますので、そういった意味では保証が付いている方が安心です。
注意しなしなければいけない点は、家主さんの過失によるキズ等でのフロアコーティングへのダメージは一切保証されないという点です。
保証期間を決め手にするのは間違いです
どんなに保証が長くても、常識的に考えれば3年から5年、長くても10年の保証があれば施工不良についての保証は十分ではないでしょうか。
家に住み始めて20年、30年も経過して、フローリングのメンテンナスを新築時のように意識する人がどれだけいるか、ということなんですよね。
フロアコーティングが出始めの頃の保証は油性コーティングであっても、10年ぐらいが一般的でした。
30年、35年という保証を誰が考えたのかは不明ですが、住宅ローンを意識してつくったんじゃないかと想像しています。
住宅ローンが終わるまでフロアコーティングを保証します!と言った方がインパクトが大きいですからね。
30年、35年の保証付きというのはインパクトを重視したもので、実際の生活にはともなうものではありません。
ですので、保証期間をフロアコーティングの決め手にするのはおすすめできません。
ニーズにあったフロアコーティングを選んで、結果的に保証が35年だったのであれば、それは選択肢として間違っていないと思います。
フロアコーティングの保証期間は種類で異なる
- UVコーティング 20年~30年
- ガラスコーティング 20年~35年
- シリコンコーティング 5年~20年
- ウレタンコーティング 5年~10年
- アクリルコーティング(油性) 2年~5年
- アクリルコーティング(水性) 2年~3年
フロアコーティングの保証期間は、油性で耐久性が高いほど長くなります。
水性のアクリルコーティングは塗り直しが前提のフロアコーティングなので、保証期間も短いですね。
フロアコーティングの保証で、もう一つ注意しておきたい点があります。
それは光沢についての保証は無いという点です。
特に光沢が高いUVコーティングは優れた耐久性があるものの、よく歩行する部分は摩擦によって次第に光沢が薄れて、後々差がハッキリと出てしまうことになります。
当然、光沢のある部分と、ない部分の差が目立ってきてしまいます。
ですが、それは経年劣化によるもので保証の対象外となってしまいますので、検討する際はよくよく念頭に置いておいた方が良いでしょう。
まとめ
個人的にもフロアコーティングの長期保証って、そんなに必要なものなのかな?と思っています。
フローリングの寿命が約10年、20年程度と言われていますが、それよりも長いんですよね(笑)
長いことは良いことですが、30年も経過したフロアコーティングに保証を求める人がどれだけいるのかと思ってしまいます。
施工会社としても、そんな人いないでしょ!という目論見で、インパクト勝負感がありありな感じです。
ですので、保証は10年もあれば十分!保証の長さを決め手にフロアコーティング選びはしないようにしてください。