フロアコーティングのゴミ混入はどのまで許せる?施工精度について

フロアコーティング施工で一番多いトラブルが、ゴミの混入です。

フロアコーティングの施工が終わった後の確認で、光の加減によってはゴミの混入が目立ってしまうことがあるんですよね。

当然、施工会社に手直しをしてもらわなければなりませんが、手直しのし過ぎで全体的な仕上がりに影響してしまうこともありますので、その点についてまとめたいと思います。

フロアコーティングのゴミ混入はどのまで許せる?

  • ゴミ
  • 砂埃
  • 髪の毛
  • 糸くず

などなど、フロアコーティングの施工において、ゴミの混入はどこまで許せるでしょうか?

これは、家主さんの価値観によって大きく違ってきてしまうんですが、フロアコーティングを施工するなら

ぶっちゃけ、ゴミ混入はある程度あるもの

と思っておいた方がよいでしょう。

施工会社にとっても、ゴミの混入は確実にクレームとなってしまうので、かなり気を使う部分で頭の痛い問題です。

自分でワックスを掛けたことがある人なら、経験があるとは思いますが、事前の掃除をどれだけ入念に行ってもどこからともなくゴミや埃が出てきてしまうんですよね。

部屋の中で人が作業をしている以上、動けば埃は舞ってしまいますし、乾燥中にも大気中に舞っていた埃が落ちてワックスに付着して、ポツポツと光の加減で目立ってしまうことがあります。

フロアコーティングは高い費用を払ってプロに依頼するんだから、綺麗に施工するのがあたり前と思うのは当然なのですが、正直言って、ゴミの混入が一切ない施工というのはありえません。

施工会社もクレームならないように、施工後は気になるところをチェックして手直しはしているはずです。

あとは、どこまで混入を許容するかがポイントになってきます。

手直しのしすぎ(指摘のしずぎ)は要注意

なぜ、手直しの(指摘のしすぎ)が要注意なのかというと、特に油性のフロアコーティングはやり直しが出来ないので部分的な補修になってしまい、過度に手直しをすると逆に仕上がりが悪くなってしまうことがあるからです。

水性のアクリルコーティングは剥離、塗り直しが可能なので、ゴミが混入していてもやり直しが可能です。

油性のフロアコーティングは塗装と言ってもよいものなので、一度施工してしまうと剥離が困難です。

手直しの部分は削って塗り重ねをしていきますが、塗り重ねるということ事態が仕上がりに影響するので、手直しの場所が多くなればなるほど、全体的な仕上がりが悪くなってしまう可能性があるということなんですね。

手を加えれば加えるほど、仕上がりが汚くなってしまう場合もあるというのは知っておいて損はありません。

時々、とても細かい性格の家主さんがの施工後のチェックでいたる所を指摘して、最終的には全体的な仕上がりが悪くなってトラブルに発展するケースも稀にあります。

ですので、油性のフロアコーティングは一発勝負でどこまで施工精度を高められるかが肝になる訳です。

どんな場合に手直しを指摘する?

指摘のしすぎはよくないと言っても、高い費用を払っているわけですから出来るだけ綺麗な仕上がりで満足したいですよね。

わたしはフロアコーティングの仲介をしていて、仕上がりのチェックまでしていますので、その経験から言うと

  • 髪の毛の混入はNG
  • ポツポツと目立つ埃跡はNG
  • 中腰のチェックで見えるゴミ、埃はNG
  • 動線ライン、廊下、部屋の中央はよくチェック
  • 昼間より夜に照明を付けてチェック

というのを気にしながらチェックしています。

厳密には、フローリングの色の濃さによっても目立つ、目立たないがあるのでケース・バイ・ケースです。

「昼間より夜に照明を付けてチェック」というのは、太陽の横からの光より、天井照明の直下の光でチェックした方が、ゴミや埃が目立ちやすいからということで挙げています。

新築住宅でフロアコーティングを施工の場合、朝から作業をして終わるのが夜になってしまう場合も注意してください。

照明がまだ付いていない暗がりでのチェックでのチェックだと、小さな埃やゴミ、髪の毛が見えない場合があります。

まとめ

フロアコーティングの施工ではトラブルになりやすい、ゴミの混入についてまとめてみました。

高い費用を払って施工する分、施工後のチェックでは気合が入ってしまいますよね。

ですが、手直しのしすぎが逆効果になってしまう場合もあるというのは、意識しておきたいところです。

施工会社の肩を持つ訳ではなく、実際に起こり得る話なんです。

また、施工以前の段階、施工会社選びを慎重にすることによっても、施工精度は影響しますので検討には時間を掛けたいところです。