ペットの床滑りとフローリングの劣化?室内飼育の悩み

新築の戸建てやマンションの購入を機に、ペットを飼う人も多くなってきています。

戸建てなら外で飼うことも出来ますが、マンションともなるとそうもいきません。

室内でペットを飼う時に気になるのが、フローリングへのダメージとペットの健康です。

せっかく新築で家を購入して、ペットとの楽しい生活が待っていると思ったのに、意外とフローリングのメンテナンスが大変だったと感じてしまう人も少なくないんですよね。

ペットにとっても、フローリングの上での生活はストレスが多いもので、特に足腰に負担が掛かって健康障害を起こしてしまう場合が多々あります。

ペットの床滑りとフローリングの劣化、室内飼育の悩みについてまとめてみました。

ペットの床滑りによる健康障害は意外と多い

ペットの室内飼育、滑るフローリングの上で生活しているペットは、関節や腰にトラブルを抱えてしまうケースは少なくありません。

走り回ることが大好きなワンちゃんは、脱臼やヘルニアといった生活に支障をきたしてしまうほどの健康障害になってしまうことも多いようです。

特に、室内飼育で人気の小型犬、例えばチワワ、パグ、シーズー、プードル、ビークルなどは、遺伝的に骨が柔らかいと言われていますので、さらに注意が必要なんですね。

そして、大切なペットは飼い主に健康の異常を知らせることが出来ませんので、飼い主は症状が現れてからからしか気付けないというのも問題です。

  • 動き回らなくなった
  • 歩くのを嫌がるようになった
  • 散歩に行くのを嫌がるようになった
  • 足を引きずるようになった
  • 座り方がおかしい
  • 上手く歩けなくなった

など、症状が現れてから気づくことも多いんです。

脱臼とは股間、膝、足首などの関節の骨が外れてしまっている状態のことです。

ヘルニアは腰に激しい痛みを感じる骨と神経の健康障害ですが、室内犬として人気が高いダックスフンドは胴が長いので、ヘルニアなりやすい犬種と言えるでしょう。

人間の場合の健康障害でも同じことが言えますが、脱臼やヘルニアは一度症状が出てしまうと完治するまでに時間が掛かりますし、完治しても再発の危険がある健康障害です。

ワンちゃんも飼い主さんと思い切り遊びたいのに、それが出来ないとストレスを感じて元気がなくなってしまう原因にもなりかねません。

飼い主にも負担?高額なペットの治療費

愛しいペットの元気がなくなってしまったとしたら、当然それを放置するわけにはいきませんし、重症になる前に一刻も早く治療をしてあげなければなりません。

ですが、いざ治療をしようと思うと飼い主にも、費用的に大きな負担が強いられることになってしまいます。

人間と違って、動物の治療費には国の保険が一切ありません。

治療費の相場は症状によって異なりますが、脱臼や骨折の治療費は5万以上、その他検査や入院の費用なども入れると1回の治療費が20万、30万と掛かってしまいます。

そのため、ペット保険に加入する飼い主さんも多いんですね。

ペットは人間の倍の速さで年齢を重ねていきますので、平均的に見ても、少なくとも1、2回は治療、手術を受けることになってしまうことが多いようです。

新築のフローリングもすぐに劣化?

ペットの健康が優先ですが、新築住宅の購入を機にペットを飼い始めようという人はフローリングの劣化も心配されるところではないでしょうか。

ペットを飼っていることによるフローリングへのダメージはとは、ずばり「引っかき傷」と「尿」によるものです。

  • フローリングの傷が気になる
  • フローリングの劣化が早い
  • フローリングの汚れが気になる
  • フローリングに臭いが染み込んでしまった

犬や猫の爪は伸びるのが早く、こまめに切ってあげてもすぐに伸びてきてしまいますよね。

特に走り回るのが大好きなワンちゃんは、滑るフローリングには爪を立てるので、小型犬であっても細かい擦り傷が無数に付いてしまいます。

最近新築住宅に多い、ノンワックスのシートフローリングはワックスやフロアコーティングを掛けないので要注意です。

そして、尿による影響ですがフローリングの表面の塗装や、ワックス、場合によっては水性のフロアコーティングでさえ、長時間放置してしまうと反応して変色を起こしてしまう可能性があります。

特に飼い主が外出中に尿が放置されてしまう場合も多く、フローリングの継ぎ目から内側に染み込んでしまうとフローリングが臭う原因になってしまいます。

その様な状態が日常的に繰り返されれば、フローリングの劣化が早まってしまうことは容易に想像出来るんじゃないでしょうか。

メンテンナスフリーと言われるシートフローリングであっても、例外ではありません。

むしろ、フローリングの引っかき傷や尿の影響を直に受けることになりますので、通常のフローリングよりも注意しなければならない点は多いと思います。

ペットの床滑り対策

ペットの床滑り対策をするなら、塗り物でいくか、敷物でいくかのどちらかが良いでしょう。

フローリングに滑り止めワックスやフロアコーティングを塗るのか、フローリングの上にカーペットやクッションを敷くのが手っ取り早い対処方法です。

スリップ軽減ワックス

こちらはワックスの大手、リンレイが発売するスリップ軽減ワックスです。

水性の合成樹脂ワックスです。耐久性は6ヶ月なので、定期的な塗替えが必要なのと、ワックスなので引っかき傷にはある程度耐性が期待できるといったところでしょうか。

なにも塗っていないフローリングに比べると、約1.3倍ぐらい滑りにくくなるそうですが、大きく期待出来るほどの効果は得られないと思います。

ペットのフロアコーティング

最近ではペットに対応したフロアコーティングも多くなってきています。

こちらの施工会社ではフロアコーティングの種類の中でも、滑り止め効果が高いと言われるUVコートとシリコンコーティングの2種類のラインナップになっていますね。

さすがに油性のフロアコーティングだけあって、UVは耐久年数30年(保証期間20年)、シリコンは耐久年数15年(保証期間10年)と耐久性が高いのが特徴です。

タイルマット・カーペット

タイルマット、カーペットはフローリングの上に敷き詰めていくだけの手軽さが魅力です。汚れたら、1枚ずつ取り外して洗えるのが衛生的です。

繊維が使われているので埃が出やすく、アレルギーを持ったお子様がいるご家庭では注意しなければいけません。

難点を言えば、全面に敷き詰めてしまうとカーペット敷きの部屋になってしまうので、部屋のイメージがガラっと変わってしまう点ではないでしょうか。

コルクマット

柔らかさと、温かみのある質感で人気なのがコルクマットです。

ですが、コルクマットの表面はとても弱いので、爪で引っかいてしまうとすぐボロボロになってしまいます。

削れたコルクの破片をペットが食べてしまう可能性もありますので、ペットのためにといことであるなら、おすすめは出来ません。

ペットの床滑りとフローリングの劣化対策!結局おすすめは?

当サイトは、フロアコーティングについて詳しく解説しているサイトですので、おすすめフロアコーティング!と言いたいところですが、フロアコーティングしたからと言って完全にメンテナンスフリーになる訳ではありません。

メンテナンスが楽になるのは確かなんですけどね。

フローリングの劣化も気になるところですが、やはり一番に考えてあげたいのは愛しいペットのことですよね。

犬種や年齢によって、最適な対策は変わってきますし、そういった意味ではフロアコーティングが最適とは言い切れませんので、ペットにとって一番良いと思う対策をしてあげてください。

ペットとフローリングの劣化は、避けて通れない悩みごとなので、一例として今回記事にしてみましたがご参考になれば幸いです!