さとみさん!
そもそもフローリングのワックスとフロアーコーティングの違いってなんですにゃん?
フロアーコーティングはなぜ耐久性が高くて、フローリングが長持ちするようになるのか不思議ですにゃん。
そうですね。
ワックスならご自身で出来ないこともありませんし、費用的にも安上がりなのに新築住宅市場ではなぜフロアーコーティングが人気なんでしょうか。
ワックスとフロアコーティングには大きな違いがあるからこそ、検討する人が多いということが言えるんです。
その違いについて比較していきましょう!
フロアコーティングを検討している人ならご存知かもしれませんが、フロアコーティングはフローリングの保護を目的としています。
ワックスしか知らなかった人は、どちらもフローリングのツヤを出すものでしょ?と混同してしまいがちです。
もちろんワックスにもフローリングを保護する目的はあるんですが、フロアコーティングの方がより強くフローリングの保護を目的としています。
ワックスとフロアコーティングの違いは以下のポイントで比較することができます。
②塗膜の厚み
③塗膜の硬さ
④耐久性
⑤耐久年数
⑥光沢
⑦費用
⑧施工性
⑨再施工性
【①含有される成分】
一般的な市販のワックスはアクリルなど合成樹脂と水が主な成分で、水性ワックスと呼ばれています。
多少コツは入りますが、市販で売られているぐらいですから一般の人でも気軽に施工することが出来ますね。
数カ月から長いものでは2年の耐久を謳っているワックスも販売されています。
2年など高耐久のワックスは、水性のフロアーコーティングと成分も類似しているのでコーティングと言ってもおかしくありませんね。
(耐久性6ヶ月)
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(耐久性2年)
一方、フロアーコーティングは
・ガラスコーティング(油性)(耐久年数20年~35年)
・シリコンコーティング(油性)(耐久年数5年~20年)
・ウレタンコーティング(油性)(耐久年数5年~10年)
・ウレタンコーティング(水性)(耐久年数3年~5年)
・アクリルコーティング(水性)(耐久年数2年~5年)
と成分によって耐久性、耐久年数が異なり、種類がいろいろあるのが特徴です。
ワックスとフロアコーティングではそもそも主成分が異なっていて、成分によって耐久性や耐久年数に異なるという違いがあります。
【②塗膜の厚み】
塗膜の厚みはフローリングへの密着度と耐久性に関係してきます。
ワックスは基本的に数ヶ月での塗替えを前提としているので、塗膜に厚みをもたせる必要がありません。
フロアーコーティングは数十年の耐久性を保証していますので、耐久性の高いフロアーコーティングほど塗膜が厚い傾向にあります。
【③塗膜の硬さ】
ワックスは塗膜が薄く、塗膜の硬度もほとんどありません。
歩行による摩耗に弱いので、すり減りが早くよく歩く場所は徐々に光沢が薄れていきます。
フロアコーティングの場合は、塗料にも使われる引っかき硬度試験で塗膜の硬さを確認しているところもある様です。
引っかき硬度試験というのは、簡単に言うと塗膜に様々な濃さ(硬さ)の鉛筆を滑らせて、塗膜の破れまたはキズがつかないか確認する試験です。
よく見かける製品では、スマートフォンの保護ガラスなんかに9Hなど硬度の記載がされているのを見たことがないでしょうか。
鉛筆の硬さ相当で言われても正直言ってイメージがわかないと思いますが、9Hと言われるとなんだか硬そうだな!なんて不思議と思ってしまいますよね。
塗膜が厚く、ある程度の硬度があるということはそれだけ摩耗に対する耐久性が高いということになります。
【④耐久性】【⑤耐久年数】
耐久性と耐久年数はほぼ同じ意味なので一緒に説明したいと思います。
ワックスは剥離して塗り替えることが前提になっているので、一般的には3ヶ月から6ヶ月程度の効果持続の商品が多い印象です。
中にはツヤだけ戻ればいいやとワックスを何度も重ね塗りしてしまう人もいますが、三度、四度も重ね塗りしてしまうと、剥離がとても大変になってしまうのでオススメ出来ません。
ワックスに付いた汚れや細かいキズを剥離で除去出来るのが最大のメリットでもあるのに、重ね塗りしすぎて剥離しにくくなっては意味がありませんからね。
それに対して、フロアコーティングは高耐久のものになると20年、30年と保証がついたコーティングがあります。
さすがにメンテナンスのフリーとまでは言えないと思いますが、定期的に塗り替えの手間がないというのが最大のメリットでもあり、またデメリットでもあります。
というのは、高耐久のフロアコーティングは塗り替えの手間と言うよりも剥離が出来ないからなんです。
一度施工にしてしまえば確実にメンテナンスは楽になりますが、十数年経過した後にフロアコーティングの状態がどうなっているかという点は、それぞれの家庭の生活環境によって異なるので一概に言えないところが難しいところですね。
【⑥光沢】
現在では多くの種類のワックスが市販されているので、光沢についても選びやすくなっています。
光沢は完全に家主さんの好みなので、ピカピカなフローリング、自然な光沢のフローリングと好みが分かれるところですね。
ワックスっていうと一昔前までは滑りやすいイメージがあったかと思いますが、現在では合成樹脂製ワックスが一般的になっているので、光沢があるからといって滑りやすいというわけではありません。
フロアコーティングは種類によって光沢が異なってきます。
光沢の調整が出来るフロアコーティングもありますが、人気のあるUVやガラスコーティングは光沢の調整が出来ないとしている施工業者さんがほとんどなので、光沢の好みによっても選ぶフロアコーティングが変わってくるとも言えるんじゃないでしょうか。
フロアコーティングも樹脂成分が主なので、光沢に関わらず滑りやすくなるということはありません。
【⑦費用】
費用面はワックスとフロアコーティングでは大きく異なる点です。
ワックスは自分で施工出来ますが、フロアコーティングは施工業者さんに依頼する形になりますので当然ですよね。
価格差で言えば数十万円単位で違いが出てきます。
ワックスも施工業者さんにお願いすることは出来ますが、職人さんの人工費用を考えればフロアコーティングより安いと言っても数万円からの費用が掛かってしまいます。
フロアコーティングもある程度の知識と道具、コーティング剤があればDIYで出来なくもありませんが失敗する可能性もあるので慎重に判断したほうが良いでしょう。
【⑧施工性】
ワックスは市販されているぐらいですから、DIYで施工するのに向いています。
水溶性なのでムラになりにくく、乾くまでの時間がフロアコーティングと較べて圧倒的に短いので施工性は高いと言えます。
フロアコーティングは種類によって特殊な機械が必要だったり、特に油性はコーティング剤の濃度が高いので塗りムラが出やすく専門的な技術と経験が必要になります。
アマゾンや楽天でフロアコーティング剤は販売されていますが種類が少なく、また失敗する可能性を考えると気軽に施工できると言えるものではありません。
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ワックスは効果の持続期間が短いのでもわかる通り、再施工が前提となっています。
耐久性が短い代わりに剥離、再施工しやすいというのがメリットでもあり、効果の持続が短いというのがデメリットです。
一方、フロアコーティングは耐久性が高く効果が長く持続するところがメリットでもあり、再施工出来ないのがデメリットになります。
本来であれば耐久性が高くて、再施工も出来るフロアコーティングがあれば良いのですが、耐久性が高い=フローリングへの密着度が関係しているのでそうもいきません。
フロアコーティングはフローリングに透明な塗装をしているようなものですから、どちらも両立というのは物理的に難しいんですよね。
ですのでワックスの再施工性は◎、フロアコーティングの再施工性は✕ということになります。
フロアコーティングでも水性のアクリルコーティングはワックスに近く、剥離、再施工が可能なのでそのような選択肢も無いわけではありません。
すこし細かい項目に分けてワックスとフロアコーティングの違いについてまとめてみました。
ワックスもフロアコーティングもフローリングの保護する目的で施工するものなんですけど、耐久性の高いフロアコーティングの方がより保護力が強いと言えます。
またメンテナンスが楽になるので、特に新築でマンションや戸建ての住宅を購入した人の検討が多いんですよね。
こう見ていくとやっぱりワックスとフロアコーティングは全然ちがいますにゃんね。
フロアコーティングの需要が多いのもわかる気がしますにゃん。
まめ吉も住宅ローンで購入しましたにゃん。
生活の環境が変わって万が一引っ越す時のことも考えると、出来るだけキレイにしときたいと思いますにゃん!