フロアコーティングの種類・シリコンコーティングの特徴とメリットとは!?

まめ吉さん!こんどはシリコンコーティングの特徴、メリットについてお話していきたいと思います!

シリコンコーティングはフロアコーティングの種類の中で、コスト面、性能面で丁度中間的位置づけのコーティングになります。

シリコンコーティングには水性と油性があるんですが、油性の方が耐久性が高く、油性のシリコンコーティングを取り扱ってる施工業者さんが多いんです。

なので、油性のシリコンコーティングについてお話していきますね!

まめ吉

同じフロアコーティングで水性と油性があるんですかにゃん?

新しいパターンですにゃんね。

よろしくおねがいしますにゃん!

油性のシリコンコーティングってどんなフロアコーティング?

シリコンコーティングの主な成分はシリコーン樹脂になります。

シリコンって言うとグニャグニャしたゴムを想像する人も多いんじゃないかと思いますね。

実はそれ以外にも身近なところで、いろいろ物に使用されているんですよ!

意識すればそこらじゅうにシリコン樹脂が使われた製品が溢れていて、とても身近な素材と言えるんです。

フロアコーティングに近い用途で使われているのは、住宅の外装コーティングじゃないでしょうか。

なんで住宅の外装コーティングに使われているの?っていうのがポイントなんですけど、アクリル樹脂やウレタン樹脂と較べて耐久性、耐候性に優れているからなんです。

耐候性に優れているということは、汚れや水に強いということになりますのでフロアコーティングの成分としても相性が良いということが言えますよね。

合成樹脂なので塗料と同じく自然乾燥で硬化させることが可能で、コーティング剤としてはフローリングに限らず多用されているんです。

そういった用途で昔からあるコーティングなんです。

ちょっと余談になってしまいますが、シリコンコーティングのシリコンが指す素材はシリコーン樹脂のことを指しているんですよね。

日用品でよく見かけるグニャグニャしたゴム状のもの、あれは全てシリコーン樹脂から出来ています。

シリコンは金属状の化合物のことで、シリコーンとは異なるものなんです。

なので本来であれば、シリコーンコーティングと呼ぶほうが正しいのかなと思うんですけど(笑)

シリコーンコーティングって呼ぶほうが「コーンが成分なのかな?天然成分が由来なら体にも優しそうだし安心!」なんて勘違いする人がいて、販売しやすくなると思うんですよね。

ぐへへへへ(笑)余談でした!

まめ吉

ま また さとみさんの暗黒面がでましたにゃん。。。

それで販売しちゃったら詐欺になっちゃいますにゃん!

シリコンコーティングの耐久性、耐久年数は?

比較サイトと提携のある三十数社のガラスコーティングの耐久年数を全て調べたところ、耐久年数、もしくは保証期間を20年と謳っているところが一番多かったです。

UVコーティングやガラスコーティングと比較しても遜色のない耐久年数だと思います。

なんですが、ちょっと注意してほしいのは施工業者さんによっては耐久年数を10年としているところもあるので、耐久年数にかなり幅があるという点は意識しておいてください。

シリコーン樹脂の含有量で変わってくるのだとは思いますが、成分が合成樹脂ということは経年による劣化も避けられません。

まめ吉

ほんとに耐久年数だけで言えばガラスコーティングとあんまり変わらないですにゃんね。

ゴムも時間が経つと色が変わったり、固くなったりするにゃんけどシリコンコーティングも同じことなのかにゃん?

そうですね!同じようなことで言えば、スマートフォンの樹脂製カバーを想像してみるとわかりやすいと思います。

手持ちや鞄の中にしまっていることが多いのに、スマートフォンカバーが黄ばんできたな~なんて経験ありませんか?

シリコンコーティングとまったく同じ成分ではありませんが、シリコーン樹脂ということを考えると同じように変色は起こり得ることなんですよね。

目立つ目立たないはフローリングの色にも左右されてしまうんですけど、年数が経過するとシリコンコーティングが薄く黄色に変色して見えることがあります。

シリコンコーティングはUVコーティングやガラスコーティングと違って、なんとか剥離して再施工することは可能です。

可能ではあるんですけど、十数年経過した段階でまた費用を掛けてまでメンテナンスしようという気がおきるのか?という点も考えておいた方がよいと思いますね。

よほど劣化の状況がひどければ再施工を検討するかもしれませんが、ほとんどの場合そのままになってしまうことが多いように思います。

シリコンコーティングの特徴・メリット

◎UV、ガラスコーティングよりもコストが安い
さきほどシリコンコーティングはフロアコーティンの中でも中間的な位置付けとご説明しました。

フロアコーティングの性能と施工コストについても同じことが言えます。

住宅の外装コーティングでも使用されていることからも分かる通り、その施工性の良さからUVコーティングやガラスコーティングと較べるとコストを抑えられるのが特徴なんですね。

ある程度耐久性があって、コストを少しでも抑えたいというニーズがある人は検討してみる価値のあるフロアコーティングと言えます。

ただ、その場合にはなるべく耐久年数、保証期間が長いものを選択した方が良いかもしれません。

◎光沢が高い、光沢を調整できる場合もある
シリコンは光沢が高めなのでUVコーティング程ではないにしても、光沢のピカピカ感が好きな人にはオススメです。

シリコンコーティングの光沢は調整可能なんですが、光沢の調整を記載している施工業者さんは少ないので光沢を抑えたい人はそこら辺の検討が必要になるかと思います。

◎塗膜が厚く、硬度がある
シリコンコーティングはある程度厚みをもたせることが可能なので、厚みある分フローリングへの密着が高いというメリットがあります。

またUV、ガラスコーティングよりは劣りますが、フロアーコーティングの表面の引っかき傷に対する耐性もあって5H程度の硬度があるもの特徴です。

◎防汚、耐薬品性が高い
住宅の外装コーティングに使われるほど耐候性に優れていますので、高い防汚性があってフロアーコーティングに付着した汚れは拭き取るだけで除去が可能です。

強い撥水性もシリコンコーティングの特徴で、水の弾きが良いので水分が苦手なフローリングを保護するのに適しています。

油性コーティングなのでもちろん耐薬品性にも優れています。

◎滑り止め効果が高い
シリコンコーティングの成分、シリコーン樹脂は例えば軍手の滑り止めに使用されていたり、素材そのものに滑り止めの効果があります。

コーティングの硬度も保ちつつも、素材自体に粘度があるので滑り防止効果を得られるというわけですね。

耐薬品性もあって、滑り止めの効果が高いということはペットを飼っているひとにも最適と言えるコーティングです。

シリコンコーティングの特徴・デメリット

▼施工時に刺激臭(シンナー臭)がともなう
油性のコーティング全般に言えることですが、コーティング剤の施工性を高めるために溶剤が使われています。

ですのでフロアコーティングを施工する際に強烈なシンナー臭がともなってしまうんですね。

戸建てや新築マンションの入居前施工でしたら特に問題は起こらないと思いますが、近隣住戸が入居済みの場合には強いシンナー臭で苦情がくることも考えられます。

▼乾燥までの時間が長い
シリコンコーティングは自然乾燥のため乾燥時間は24時間から48時間程度掛かります。

歩行は問題なくても、完全硬化するまで一週間程度必要な場合もありますので、入居まで余裕を見ておくことが必要となりますね。

▼経年変化により変色する可能性がある
変色する可能性については一概に言えませんが、可能性があるというのは意識しておきたいところです。

シリコーン樹脂は薄黄色、もしくは薄茶色の変色しますので、特にホワイトに近いフローリングほど変色を感じやすくなります。

逆に濃い色のフローリングはフローリングの色の方が勝ってしまうので、変色を感じづらいというのがメリットになります。

▼剥離ができるといってもかなり時間が掛かる
油性コーティング全般に言えることですが、フローリングへの密着度が高いため剥離ができると言ってもかなりの手間と時間が掛かります。

手間と時間が掛かるということはそれだけ費用が掛かりますので、剥離を前提としない耐久年数のシリコンコーティングを選んだほうが良いと思います。

また剥離剤は使えば使うほどフローリングにとってはダメージとなりますので、そういった意味でも時間の掛かる剥離作業はあまり現実的ではないと言ってよいかもしれません。

▼耐久性が短いシリコンコーティングもある
シシリコンコーティングは施工業さんによって耐久年数の幅が大きく、なかには10年耐久と短い商品も存在します。

フロアーコーティングの塗り替えを前提としないのであれば、少なくもと15年~20年程度の耐久年数はほしいところですね。

▼保証があっても家主の過失によるキズは有償対応となる
保証があると言ってもなんでもかんでも保証の対象になるわけではありません。

あたり前の話ですが、家主さんの過失によるフローリングのキズは有償での対応となっていまいます。

施工に手間が掛かる、剥離が大変なフロアーコーティング程、その対応時の費用が高くなります。

シリコンコーティングは部分的な補修なら比較的楽に作業はできますが、保証があるからと絶対安心というわけではありません。

特に小さいお子さんが居る場合にはフローリングへのキズは付きものです。

フロアーコーティングを検討するならその点も意識しておきたいですね!

シリコンコーティングでよく聞かれるトラブル

シリコンコーティングの施工におけるトラブル

・埃やゴミ、髪の毛などの混入
・密着不良によるムラ
・家主の過失によるキズの補修が思っていたより高額だった

シリコンコーティングは他のフロアコーティングに較べて柔軟性があるので、コーティングが剥がれるといった不具合はあまり聞かれませんね。

剥がれが起きてしまうのは下地処理が十分でなかった場所で、コーティング剤の密着不良によって起こる可能性が考えられます。

施工性から考えても、UVコーティングやガラスコーティングのように求められる技術も極端に高いわけではないので不具合が起こりにくいです。

種類に限らずフロアーコーティングは全て手作業で作業しますので、埃やゴミ、髪の毛などの異物混入が比較的多いトラブルになりますね。

その場合でも、シリコンコーティングはUV、ガラスコーティングに比べて対処しやすいです。

もう一つ気になるトラブルは、見積もり段階で一社では二十数万の見積もり、もう一社では十数万の見積もりと10万円近い差があって、安い方で施工したらキズがつきやすく聞いていた話と全然違うといったトラブルです。

シリコーン樹脂の配合率が施工業者によって異なってくることが原因のトラブルですが、見積もりが安いのは安いなりの理由があるということです。

主成分の希釈率を高めにコストを抑えて、極端に見積もりを安く提示して契約を取る、といった施工業者があるようですので注意が必要です。

同じコーティングで少なくとも3社、4社ぐらいは見積もりを取って検討することをオススメします。

シリコンコーティングはどんな人に向いてる?

◎ある程度耐久性があって、コストも抑えたい人
◎ペットを飼っていて床滑りが気になる人
◎ペットの尿や汚れが気になる人
◎ピカピカの光沢が好みな人

    悪 1 2 3 4 5 良
01.耐久性 ★ ★ ★ ☆    耐久年数5年~20年
02.防汚性 ★ ★ ★ ☆  
03.塗膜厚 ★ ★ ★      塗膜は普通
04.塗膜硬 ★ ★ ★      硬度は普通 
05.乾燥性 ★          自然乾燥・24時間~48時間
06.光沢  ★ ★ ★ ★    高光沢
07.費用  ★ ★ ★     
08.安全性 ★ ★ ★      施工時に刺激臭有
09.ペット ★ ★ ★ ★    アンモニア等耐薬品性有
10.補修  ★ ★        部分補修可能
11.剥離  ★          剥離はなんとか可能・かなり大変
12.再施工 ★          再施工できなくもない

まとめ

さとみさん

シリコンコーティングについてお話してきましたが、イメージすることができましたでしょうか?

コスト面、性能から見ても中間的なグレードというのがわかって頂けたんじゃないかと思います。

シリコンコーティングを検討する上で忘れてはいけないのが、なんども言っていますが耐久年数に幅があるという点です。

正直言って、10年なんてあっという間です!

油性のシリコンコーティングはなんとか剥離できなくはありませんが、剥離しての再施工はあまりオススメではありません。

ですので、15年、20年と耐久性に優れたシリコンコーティングを検討するようにした方が良いと思います。

耐久年数はコストに反映されてきますが、激安のシリコンコーティングは逆に危険な臭いがプンプンです!

まめ吉

ふむふむ。

コストのことを考えるとシリコンコーティングも魅力的なところだにゃんけど、まめ吉はどうしても光沢が気になりますにゃんね。

でもフローリングに光沢を出したくて、コスト面も重視という人にはちょうど良いフロアコーティングですにゃんね。