Q&A 新築でフロアコーティングを施行するメリットって?
家を買うというのは、人生の中でも一大イベント。
キャッシュで購入する人はほとんどいなくて、みなさん35年のローンを組んで購入されています。
35年、もしくはそれ以上の付き合いとなるわけですから、やはり家をどう長くキレイに維持していくかが大きな関心事ではないでしょうか。
実際、わたしが新築で家を購入したお客さんをご案内する際も、家具やカーテンは入居後に徐々に揃えていけるからと、まずはメンテナンスに力を入れるお客さんがかなり多いんです。
新築時のキレイな状態を出来るだけ長く維持していくためには、やはり最初が肝心という訳ですね。
新築時にフロアコーティングをするメリットとはなんでしょうか?
- フローリングを使用していない状態でコーティング出来る
- 家財道具がない状態でコーティング作業ができる
- 家具移動などの費用が掛からずに済む
- 作業中のキズなど、責任の所在の明確化ができる
- 施行から時間を置ける
フローリングにキズがついてない状態、キレイな状態でフロアコーティング出来るメリットは特に大きいと思います。
フロアコーティングはフローリングを保護するのが目的です。
現状維持、フローリングの劣化を遅くしてくれる効果はあるわけですが、使い込まれたフローリングを新品のように復活させる効果はありません。
フローリングのキズは残ってしまいますし、劣化したのもそのまま残っていまいます。
使い込まれたフローリングでもワックスを、フロアコーティングに塗り替えると見違えてキレイに見えるのは、ワックスに付着していた汚れ、黒ずみが除去されるからですね。
フローリングの現状維持、劣化を遅くしてくれるという観点から考えると、新築時はフロアコーティングを検討する絶好のタイミングと言えるわけです。
家財道具がある状態で、施工業者さんに作業してもらうの、鍵を預けるの不安じゃないですか?
フロアコーティングの施行は、塗り込みから乾燥までとかなり時間を要します。
当然、その間は家の中に居るということが出来ません。
施工する側も、家主さんがOKなら施工しますが、ぶっちゃけ後から疑われたりしないかちょっと不安な気持ちもあるんです(笑)
わたしは窓口として家主さんの信頼を裏切らない様に、喜んでい貰えるように管理しながら施行をしてもらっていますが。
施工する側としては、それだけではなく、作業性に手間がかかって施工時間が余計に掛かってしまうところも気になる点です。
そのような点からも家財道具が無い状態というのは、家主さん、施工業者の双方に大きなメリットになります。
家具がある場合でもフロアコーティングの施行は可能です。
家具の移動費用は無料!とうたっている施工業者さんもありますが、実質的にはフロアコーティングの高い利益率でカバーしているに過ぎません。
家具移動を有料としている施工業者さんでは、その費用が掛からずに済むというのがメリットですね。
大型の家具、例えばテレビボードや食器棚、冷蔵庫などは移動せずに、そのまま施工しますという施工業者さんも多いので、その点はよくよく確認した方が良いです。
大型家具を移動せずに施行するということは、そこだけフロアコーティングが塗られていない状態になります。
テレビボードなどは後々、移動することがあるかもしれませんよね。
というような制限がないのも、新築時にフロアコーティングするメリットです。
入居前にフロアコーティングする場合には。作業中のキズなど責任の明確化ができる点もポイントです。
新築時、未入居であれば、引渡し前の内覧でさんざんチエックした後になりますので、キズや汚れが最も少ない状態であるはずです。
施工業者側もフロアコーティングの作業をする前には、必ず室内の汚れやキズのチェックを行います。
家主さんと間でトラブルにならないようにするためですね。
そういった確認を踏まえての作業になるため、万が一コーティング中に不具合があったとしても責任の明確化が可能です。
強制的に効果させるUVコーティング以外のコーティングは、自然乾燥をさせるため、完全に効果するまでに養生期間を置くのが通常です。
養生期間は施工業者やフロアコーティングの種類によって異なってきますが、数日から一週間程度は時間を置いたほうが良いです。
入居中のフロアコーティング施行の場合、それはほぼ不可能に近いので速乾性の高いフロアコーティングしか選択肢はありません。
ですが、新築時で入居前であれば時間を空けることは可能ですので、フロアコーティングの種類の選択が増えるというのもメリットです。
もう一つ、養生期間を置いた方がよい理由があります。
それは、フロアコーティングの臭いの問題です。
揮発性物質を含んだ油性のフロアコーティングは、揮発性物質が抜けきるまでかなりのシンナー臭をともなってしまうんですね。
揮発性物質が抜けきってしまえば、人体への影響はありませんが、抜けきる前に生活を始めてしまうのはオススメ出来ません。
このように項目として挙げていくと、やはり新築時にフロアコーティングを検討するメリットはかなり多く、高いと感じられます。
実際、新築時にフロアコーティングを検討する人が圧倒的に多いという事実からも、そのメリットをうかがい知ることが出来ますね。