無垢材フローリングの質感、ナチュラル感ってほんとに良いですよね。
インテリア好きにはたまらない、憧れのフローリングです。
マンションや建売の戸建てではほとんど見られませんが、注文住宅でオーナーさんのこだわりで、無垢フローリングを選ぶという人が多いんじゃないでしょうか。
またリノベーションする際に、無垢材のフローリングを選ぶという人も多いようです。
憧れのフローリングにして満足している一方で、無垢材フローリングのシミや汚れが気になる、メンテナンスが心配!と中にはフロアコーティングを検討している人もいるかもしれません。
今回は、無垢材フローリングにワックスやフロアコーティングは必要?ということでお話してみたいと思います!
無垢フローリングにコーティングは必要ない?
結論から言ってしまうと、わたしは無垢フローリングにフロアコーティングは必要ないと思っています。
その理由は
- 自然な風合い、質感が損なわれてしまう
- フロアコーティングの良さが発揮できない
といった理由からです。
あえて無垢フローリングを選んだ理由とはなんでしょう?
自然な風合い、温かい質感があるからではないでしょうか。
フロアコーティングはフローリングの表面に塗膜をつくって、フローリングを保護する商品ですが、光沢があったりフローリングの見た目にも影響してきます。
無垢フローリングには材質的にデメリットも多いのですが、それを差し引いても有り余る魅力は、自然そのものの木目、風合いだと思うんですよね。
風合いを損なうと言ってしまうと言いすぎかもしれませんが、せっっかくの質感を変えてしまうのは、無垢フローリングを選んだ理由が薄れてしまいます。
先程も言ったとおり、フロアコーティングはフローリングの表面に塗膜をつくって、フローリングを保護する商品です。
無垢フローリングは、木そのものをフローリングの形状に削り出したものですので、他のフローリングと比べて水分を吸い込みやすいという特徴をもっています。
フローリング剤も例外ではなく、液状のものを塗り広げて行きますので、フローリングに吸われてしまってフロアコーティング本来の性能が出せなくなってしまう可能性があります。
無垢フローリング専用のフロアコーティングを取り扱っている施工会社がありますので、どうしてもフロアコーティングを検討する必要があるのであれば、専用のものを検討するのが良いと思います。
せっかく無垢フローリングを選んだのであれば、不便さを許容して、自然に劣化していくのを楽しむのも無垢フローリングの良さです。
もしフロアコーティングを検討するにしても、無垢の良さ、風合いは損なわない様なフロアコーティングを選ぶことを意識したいところですね。
無垢フローリングのメンテンナンスが大変な理由
無垢フローリングが汚れやすく、劣化しやすい
というのは、フローリングのつくりが関係しています。
【無垢材フローリングの断面】
断面を見れば、一般的な複合フローリングとの違いが一目瞭然です。写真では木の年輪が見えています。
複合フローリングはベースとなる木材にも合板を使っていますし、表面は単板+塗装と変形に強く、生活によるダメージに強く作られています。
一方、無垢フローリングは木そのものなので、フローリング形状に加工されているとはいえ、木は呼吸し生きているとも言えるんです。
節の多い木材であればそれも風合いになりますし、木目の濃い木材であればそれも風合いになるという、木そのものを感じられるという、なんとも贅沢なフローリングです。
木材は湿度が高ければ膨張し、乾燥すれば収縮して反ったりを繰り返していますが、この膨張伸縮は想像している以上に大きなものです。
そこに歩行による負荷が掛かることによって、フローリングが欠けてしまったり、割れてしまうケースが多々あります。
また、木そのものを楽しむフローリングなので無塗装のフローリングも多いのですが、この無塗装というのも劣化の原因として大きく影響しています。
無垢材フローリングの特徴
無垢フローリングには、木の特徴がそのまま残ってしまうというのが、メンテナンスが大変している原因になっています。
例えば水分の影響を受けやすかったり、表面には目視できない木の隙間が無数にあって、その隙間に汚れが染み込みやすいなどのデメリットがあります。
夏は湿度の高く、冬は乾燥するという日本の気候では、無垢フローリングはその季節の影響を受けやすいという特徴も持っていますね。
その他にも
- 日焼けで変色しやすい
- 柔らかい木だとキズ、凹みが避けられない
- 湿気による伸縮で床鳴りしやすい
- フローリングの反りが出やすい
- 伸縮による割れが出やすい
などなど、生活をしているとけっこういろいろ問題が出てきます。
加工された複合フローリングやシートフローリングと較べてしまうと、比較にならないほど生活環境の影響を受けやすいんです。
手のかかる子供ほど可愛いではありませんが、無垢材のフローリングはそういったメンテナンスのデメリット、経年変化も含めてナチュラル感を楽しめるというぐらい気持ちが大きな人でないと、付き合っていくのは難しいフローリングとも言えるんじゃないでしょうか。
無垢フローリングにはオイル塗装が最適
無塗装の無垢フローリングのメンテナンスには、オイル塗装することをオススメします。
自然な風合いを楽しむフローリングなのに、フロアコーティングやオイル塗装をしたら意味ないじゃん!という意見の方もいらっしゃると思いますが、無塗装のフローリングほどメンテナンスが大変なものはありません。
思いっきり水を吸ってしまうので、飲み物、汁物をこぼしたらシミになってしまいますし、ペットのおしっこなんか吸ってしまったら臭いが染み付いてしまうので、風合いを楽しむどころの話ではなくなってしまうからです。
オイル塗装でしたら、市販のものが販売されていますし、DIYで費用を抑えながら施工も可能です。
フローリングに限らず、無垢の木材全般に使用できる国産の蜜蝋ワックスです。無垢フローリングに使用すると、少し濡れたようなウェット感のある仕上がりになります。
浸み込ますことによって撥水効果も得られますので、定期的なメンテナンスにも向いています。
浸透性のワックスの場合、木材にワックスを浸み込ませてしまうので、汚れや傷をサンドペーパーなどで削り取ってしまい、新しい表面にワックスを塗ることもできるのでメンテナンスが容易とも言えます。
アマゾンや楽天で評価が高いのはアウロの天然成分ワックスです。100%天然成分なので安全性も高く、無垢フローリングに適した自然なツヤ感に仕上がるのが特徴です。
No.129は何も塗装がされていない「無垢の床」を保護するための天然ワックスです。
無垢材に撥水性を与えるとともに、汚れや手垢の定着・ささくれ・割れなどを防止ししてくれます。
定期的なケアが必要ですが、メンテンナンスをすることによって長期間コンディションを維持も可能です。
メンテナンスワックスにはNo431が適しています。
[itemlink post_id=”5940″] [itemlink post_id=”5941″] [itemlink post_id=”5943″]こちらの投稿も参考にしてください↓↓↓↓↓
無垢フローリングにフロアコーティングを検討するなら
個人的には無垢にフロアコーティングは必要ない!と言ってしまいましたが、実際には無垢フローリングを綺麗に維持していくのは本当に大変です。
DIYでオイルを塗る自信がない、体力的に自分で塗るのはちょっと、という方も中にはいるかもしれませんよね。
そんな方は、無垢フローリング専用のフロアコーティング、光沢が少ないガラスコーティングで検討してみるのも良いかもしれません。
無垢フローリングの質感を保ちつつ、コーティングの効果を得られるフロアコーティングです。
無垢材フローリングに対して、フロアコーティングを販売している施工会社は限られています。
というのも、無垢材フローリングは水分の吸い込みが大きく木の種類によっても特徴が異なり、また後々に何かしらの不具合が起きる可能性が高いからなんですね。
ですので無垢材フローリングへの施工は、慎重になるところが多くなってしまうんです。
無垢材フローリング専用のフロアコーティングを販売しているところがありますので、必要性を感じる方は検討してみるとよいかもしれません。
まとめ
個人的には無垢フローリングを選んだとしたら、自然のままに任せるナチュラル派です。
ナチュラルさが売りなので、それに手を加えてしまうのに抵抗があると悩んでいる人も少なくないんじゃないでしょうか。
一方でメンテンナスには苦労が多いものです。
普通のフローリングと比べると、気にしなければいけないことが多いのでキレイに維持していくのはほんとうに大変ですよね。
日頃のメンテナンスに苦労してしまう人も多いので、ある程度人を選ぶフローリングと言ってもよいかもしれません。
無垢フローリングのメンテナンスの大変さは、水や汚れが染み込みやすいというところからきているので、そこを重点的に対策してあげればメンテンナスもだいぶ楽になると思います。
そのような意味では、風合いを残しつつワックスの様な効果を得られるオイル塗装、もしくは無垢フローリング専用のフロアコーティングを検討するというのも一つの選択肢だとは思います。
メンテナンスは楽に出来るのが一番です。
ストレスがあるまま続けても長続きしませんからね!