フローリングのキズを放置しておくとどうなる?

フローリングには複合フローリング、シートフローリング、無垢材のフローリングなど様々の種類があります。

ここでは、新築のマンションや戸建住宅で一般的に使用されている複合フローリングについてご説明したいと思います。

複合フローリングとは、仕上げ材となる木材を薄くスライスした単板をフローリングの表面に使用したフローリングのことですね。

◎フロアコーティングするなら知っておきたい!フローリングの種類とは!?

すべて木材でできているので、劣化を抑えるためにワックスやフロアコーティングで表面を保護してあげるのが理想的です。

生活をしていると、フローリングへのダメージやキズは避けられません。

複合フローリングについてしまったキズを、そのまま放置したらどうなるの?という点について解説したいと思います。

複合フローリングはキズつくとどうなる?

こちらの写真を見てください。

サンプルの複合フローリングにドライバーを落としてキズをつけてみた写真です。

鋭利なものをフローリングに落としてしまうと、このようにフローリングの表面に穴があくように割れてしまいます。

【フローリングの断面】

フローリングの断面を見てみるとよくわかりますが、この様なキズの場合は表面の単板を突き抜けて、ベースの基材木材までキズが到達してしまっているということになるんですね。

単板の厚みは0.6mmから厚くても1mm程度しかありませんので、強い衝撃が加われば簡単に穴があいてしまいます。

複合フローリングのキズを放置しておくとどうなる?

複合フローリングについてしまったキズを放置しておくと、まずキズの穴にゴミや埃、砂が溜まっていきます。

そして時間が経つにつれて、溜まった埃や砂が単板と基材の間に入り込んで、接着剤が劣化してしまいます。

接着剤が劣化してしまうと、単板が剥がれやすくなってしまいキズの周囲から単板が浮いてきてしまうことが考えられるんですね。

写真のような小さなキズでも、経年劣化で徐々に影響が出てきて単板がポロポロと剥がれるように劣化していき、次第に気になるようになるほど剥がれが大きくなってしまうこともあります。

それを考えると最初の小さなキズの段階から、放置しないで対処することがフローリングの劣化を防ぐ上で大切になってくるということですね。

複合フローリングがキズついてしまった時の対処法

キズついてしまった時の対処法ですが、シートフローリングにも言えることなんですが、まず穴を塞いで単板と基材の接着剤の劣化を誘発してしまう埃や砂の侵入を防いであげることが重要です。

◎シートフローリングのキズを放置しておくとどうなる?

対処できないような大きなキズであれば、専門の補修業者さんいますので数万円の費用が掛かってしまいますが、プロにお願いすることをオススメします。

ですが先程の写真にあったような小さなキズであればDIYでも対処可能です。

応急処置として、市販されているフローリングの補修材をつめて穴を塞ぐようにしてください。

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※コテを使う方は、コテが熱を持つので過度な使用でフローリングを痛めてしまう場合があるので注意が必要です。

小さいキズであれば、これだけでも劣化の進み具合は大きく変わってきます。

フローリングの表面に変化が現れてからの対処では手遅れになってしまう場合が多いので、放置しないでとりあえず穴だけでも塞ぐ対処をするようにしてくださいね。

まとめ

フローリングにキズをつけてしまった時には、どうすることもできないのでそのまま放置してしまう人も少なくないんですよね。

最初は小さなキズだったんだけど、数年もしたらキズの周りの単板が剥がれてきてしまった!となってからの方が大きく費用が掛かってしまいます。

キズの程度にもよりますが、DIYで応急処置をするにしろキズの溝に埃や砂が溜まらない様にすることが重要です。

幸い、シートフローリングと比べ複合フローリングは補修がしやすいフローリングでもありますので、早めに対処することをオススメします。