フロアコーティングは劣化しない?
フロアコーティングの耐久年数は、種類によって異なります。
[su_list icon=”icon: arrow-circle-right” icon_color=”#0835ff”]- UVコーティング 20年~30年
- ガラスコーティング 20年~35年
- シリコンコーティング 5年~20年
- ウレタンコーティング 5年~10年
- アクリルコーティング(油性) 3年~10年
- アクリルコーティング(水性) 2年~5年
というのが、おおよその耐久年数となっています。
せっかく費用を掛けてフロアコーティングするなら、なるべく耐久年数が長い方がメンテナンスの手間も省けていいと、高耐久のフロアコーティングを検討する人が多いのではないでしょうか。
そこで気になるのが、高耐久のフロアーコーティングは一回施工してしまえば安心、劣化しないのかという点です。
結論から言ってしまうと、どんな高耐久なフロアコーティングも劣化しないということはありません。
その理由は、フロアコーティングが樹脂を主成分としていることが関係しています。
樹脂は生成された直後から、劣化が始まると言われています。
わたしたちの身のまわりにあるシリコン、ウレタン、アクリル樹脂で出来た製品をイメージするとわかりやすいですが、時間が経過する色褪せたり、固くなって破損してしまったという経験がある人も多いんじゃないでしょうか。
フロアコーティングは塗料の一種と考えても良いぐらい、塗料に近いものなんです。
室内で維持されるので、屋外で風雨や紫外線等の影響を直接受けるよりは劣化の進み具合は遅くはありますが、時間の経過による劣化は避けられません。
10年後はどうなる?
フロアコーティングを施工して、10年ぐらい経過するとどうなるのか?
フロアコーティングが劣化した場合に、現れる状況として例えば
◯部分的に白く白濁して徐々に剥がれてくる
◯部分的に光沢が無くなって、光沢の無い部分が目立つ
といった状況が多いように思います。
白く白濁してしまうのは、フロアコーティングが剥離してしまっているケースが多く、剥離しているからポロポロと徐々に剥がれてきてしまうんですよね。
光沢が無くなっていくのは、歩行による摩耗によるところが大きいと考えられます。
見栄えが一番悪くなってしまうのは、フロアコーティングが部分的に剥離してしまうケースですが、通常のライフスタイルであれば剥がれてきてしまう話はそれほど多くは聞かれません。
フロアコーティングを施工して10年ぐらい経過して、一番多く聞かれる劣化の状況は、部分的に光沢が薄れてくるという方です。
廊下やキッチン前など、よく歩行する場所は歩行の摩擦によってフロアコーティングが少しずつ削れていき、徐々に光沢がなくなってきてしまいます。
このような劣化の進み具合は、家主さんのメンテナンス、ライフスタイルに大きく影響を受ける部分です。
例えば小さなお子さんが居たり、ペットを飼っていたりしてフロアコーティングがダメージを受けやすい環境にあれば、当然劣化も早まってしまいます。
逆にメンテナンスをしっかりされている場合には、数年経過した後でもしっかりフロアコーティングが維持されている場合もあるんですよね。
劣化するのが一概に悪いこととは言えない
フロアコーティングが劣化して見栄えが悪くなってしまうのは気になりますが、それが一概に悪いこととは言えません。
というのも、フロアコーティングを施工する目的はフローリングを保護するためだからです。
本来、フローリングが受けていたであろうダメージを、フロアコーティングが身代わりとなって保護する役割を果たしています。
フロアコーティングは再施工することが可能ですが、フローリングが割れたり、剥がれてしまったらフロアコーティングを再施工する費用の数十倍の費用が掛かってしまいます。
10年も経過すると、次第にメンテナンスの意識も薄れてきて、仕方ないと諦めてしまいがちですが早めに対策をしておくことで、フロアコーティングの劣化も抑えることは可能です。
歩行による摩耗を抑えるために柔らかい底面のスリッパを使用したり、頻度の高い場所にはマットを敷いたり工夫して、長く綺麗に維持していきたいものですね。