まめ吉さんこんどはフローリングの種類についてお話していきますね!
フローリングには多くの種類があって、マンションや戸建て住宅で使われている一般的なフローリングは複合フローリングと呼ばれているんです。
複合フローリングにはクッション有りとクッション無しの2種類があるんですが、それは後ほど詳しく説明しますね。
その他にここ数年採用されることが多くなってきたシートフローリング。
木をそのまま加工した無垢のフローリングと大きく大別すると3種類が一般的です。
ふむふむ。
・複合フローリング
・シートフローリング
・無垢のフローリング
にゃんね!
それぞれどんな特徴があるのかにゃん?
というかまめ吉の部屋のフローリングはどれなのかにゃん?
気になりますよね!
フローリングの種類はフロアコーティングする時にも大きく関わってきますので、しっかり覚えておいてくださいね!
わかりましたにゃん。
複合フローリング
まずは複合フローリングからです!
【複合フローリング】
こちらがフローリングが複合フローリングですね。
複合フローリングは住宅用に一番使われているフローリングで、ベースの木材に天然木材を薄くスライスした単板を貼ってあるフローリングです。
こちらでお話したのも複合フローリングについてでした。
フロアコーティングする理由!?フローリングのつくりを知っておく!
表面材(単板)の木の種類や色の数だけ種類があって、ほんとうにビックリするぐらい豊富なラインアップがあるんです。
木材というのは水分の影響を受けやすくて、水を含むと膨張して変形をしてしまうんですよね。
ですが複合フローリングに使われているベースの木材は、変形に強い合板を何層にも貼り合わせているので変形しにくというメリットがあるんです。
無垢材のフローリングは湿度が高かったり、大気中の湿気にすら影響を受けて変形しますが、複合フローリングはそれが少ないと言えるんです。
フローリングが変形するとどうなるか?
床鳴りをするようになってしまったり、フローリング同士の継ぎ目が擦れて割れやすくなってしまいます。
また複合フローリングの場合は表面材(単板)にヒビが入るように割れて、ビビに埃やゴミがつまるようにして劣化が早まってしまうんですね。
次に複合フローリングのクッション有り、無しについて説明しますね!
フローリングサンプルの断面を見てみましょう!
ここ(青矢印)がフローリングの表面材(単板)の厚みです。
そしてここ(赤矢印)がフローリングの裏面に貼られているクッションになります。
複合フローリングのクッション有り、無しは主にマンションの場合に関係してくるんですが下階への防振の必要があるかないかでどちらかになるんですよ。
二重床にフローリングを張る場合にはクッション無しフローリングが採用されることになります。
これはマンションの建築方法が関わっていて、どちらが良いというわけではないのでまめ吉さんがそこまで意識する必要はありません。
ちなみにまめ吉さんのお部屋は「複合フローリングのクッション有り」です。
まめ吉さん、お部屋のフローリングを踏んだ時に「フカフカ」とする感じがありませんでしたか?
そのフカフカする踏み心地がフローリングの裏面にクッション材が貼られている証拠なんですね。
ということは、こちらのマンションはコンクリート直にフローリング張っているということになります。
その場合に関係してくるのが、今後リフォームなどでフローリングを張り替えることがあった場合です。
コンクリート直にフローリングを張っているので下階への振動がフローリング通して伝わるのを軽減する目的ですが、その等級がマンションによって決められているということなんです。
そう言われれば、なんだかフカフカする感じがしますにゃん。
言われるまで気づかなかったにゃん!
マンションだから大丈夫と思っていたけど、下の階の人のことも考えなくちゃいけないにゃんね!
そうなんですよ!
コンクリート区切られていると言っても、少なからず音や振動はコンクリートを伝って響いてしまうんですよね。
マンションのコンクリート床(スラブ)や壁は15cm~20cmも厚みがあるんですが、それでも響いてしまうなんてちょっとビックリですよね!
二重床のマンションの場合はコンクリート(スラブ)の上にパーティクルボードで床をつくって、その上にフローリングを張ります。
コンクリートとパーティクルボードの間に空間ができて直接歩行の振動がコンクリートに伝わらないため、クッション付きのフローリングを使用しなくても問題ないというわけです。
おなじく戸建ての住宅も下階への振動は気にする必要がないので、この場合もクッション付きのフローリングである必要はないんですね。
といった違いがあります。
シートフローリング
それじゃ次はシートフローリングについてです。
【シートフローリング】
これがシートフローリングのサンプルなんですけど、一見複合フローリングと変わりないように見えますが実は表面材に木目をプリントしたシートが貼られているんです。
本物の木と見分けがつかないですよね?
ほんとだにゃ!
これは見分けがつかないにゃん。
でもなんでわざわざシートにする必要があるにゃん?
シートフローリングの特徴は天然の木目では出せない色や木目がつくれてしまうところがメリットなんです。プリントですからね!
もう一つはプリントの耐久性を維持するためにプリント素材の上に強化コーティングが施されていて、歩行の摩擦や衝撃にも耐える高耐久性を備えています。
そのため、ワックスが不要なノンワックスフローリングと呼ばれるシートフローリングもあるんですよ。
プリントを保護する強化コーティングのおかげで、複合フローリングとは違ってワックスを塗らなくても表面材へのダメージを軽減してくれるというわけなんですよね。
最近はマンションで採用されることも多くなってきました。
ワックスしなくていいなんて夢の様なフローリングにゃん!
まめ吉もシートフローリングが良かったにゃん!
(笑)残念ながら今からかえることはできません!
万能に見えるシートフローリングですがデメリットもあります。
それは、強化コーティングしてあっても日常生活で擦りキズがついていってしまう点と、万が一キズついてしまった場合に補修が困難な点なんです。
わたしはシートフローリングが張られている家で生活していたことがあるんですけど、よく歩く場所のシートフローリングの表面には無数の擦りキズが付いてしまいました。
光の加減でしか目立たないキズ擦りキズなんですが、強化コーティングが擦れてしまった擦りキズなので拭いても取れないんですよね。
そのキズがどうにも目立ってしまって、とても気になったことがありました。
複合フローリングでワックスが塗ってあって、ワックスを塗り替えれば取れるであろう薄い擦りキズがシートフローリングでは取れなくなってしまうんです。
また住宅の建設中には多くの職人さんたちが部屋の中に出入りしますので、知らない間にフローリングにキズがついてしまうこともあるんですよね。
補修が難しいシートフローリングは建設中にもかなり気を使わなければならないので、嫌がる建設会社もあるくらいなんです。
傷がついてしまって補修できたとしても、強化コーティングを元に戻す方法はフローリングを張り替える以外に方法はありません。
なので複合フローリング以上にフローリングへのダメージに気よつけなければならないという点もあって万能ではないんです。
そう言われると、なんだか不安になるにゃんね。
それぞれ、メリット、デメリットがあるということなんだにゃん!
まめ吉はやっぱり複合フローリングでよかったにゃん!
無垢材のフローリング
最後は無垢材のフローリングです!
これが無垢材のフローリングのサンプルなんですけど、断面を見てもらうと分かる通り木の年輪がみえてますよね。
木材をそのままフローリングの形状に削り出したものが無垢材のフローリングなんです。
われわれどうぶつの間でも森林伐採による環境問題が取りざたされていますが、質の良い木材の入手がどんどん困難になっているんですね。
そういった時勢にそぐわないこともあって量産されるマンションにではほとんど採用されることはないんです。
天然の風合いは素晴らしいものがあってわたしも大好きなんですけど、質の良い無垢フローリングは今となっては高級建材になっています。
無垢材のフローリングにはもう一つ難点があって、変形しやすいという特徴があります。木が反ってしまうんですね。
フローリングが反ってしまうと床鳴りの原因になってしまいます。
そういったでデメリットを許容した上で、無垢材のフローリングの質感、風合いを楽しめるこだわりのある家主さんなんかが注文住宅で使うという場合に限られています。
なるほどにゃん。
無垢材のフローリングは貴重なものなんだにゃんね。
フローリングがどんなものか?
なんて今まで意識したことすら無かったにゃん。
だけど、こうして教えてもらうと家もいろいろ考えられたものでつくられているんだにゃん。
キレイに保ちたいということにばかり気にしていたにゃんけど、そのためになんでフローリングをメンテナンスしてあげることが大事なのかすこし理解が深まったようなきがするにゃん!
まめ吉はせっかく自分の部屋を手に入れたことだし、DIYとかにも挑戦したいと思ってるにゃん!
なのでさとみさんにもっと教えてもらって家に関する知識を高めたいと思ったにゃん!
まめ吉にそう言ってもらえるとわたしも嬉しいです!
頑張ってお話した甲斐がありました!
フローリングの種類はコーティングにも関係してくる!?
最初にフローリングの種類もフロアーコーティングに大きく関係してくると言いましたよね?
それはシートフローリングの場合、ワックスが不要なノンワックスフローリングであることが関係しています。
複合フローリングの場合、ワックスが必要不可欠なのでフロアコーティングも検討対象となりますが、シートフローリングの場合ワックスもフロアーコーティングもしないことが選択肢としてあるんですよね。
ただわたしの体験談をお話しましたが、シートフローリングに施されている強化コーティングにも擦り傷はついていってしまうんです。
わたしはその擦り傷が取れないのが結構ストレスになりました(笑)
フロアーコーティングの中にはシートフローリングにも施工可能なものがあります。
基本的にはなにもする必要がないフローリングなんですが、強化コーティングされていても擦り傷は付いていってしまうので、場合によってはフロアーコーティングを検討してもよいのかなと思いました。
なるほどにゃん。
まめ吉はシートフローリングを体験したことがないにゃんからちょっと実感はわかないにゃん。
だけどさとみさんが実際に体験した感想を聞いてちょっとイメージ出来た気はするにゃんね。
ワックスがいらないシートフローリングも維持していくは大変な面もあるにゃんね。